消費税率引き上げ法案は、3党協議後に大幅な修正が加わり、民主党が主張していた所得税の最高税率の引き上げや、相続税の基礎控除の引き下げと最高税率の引き上げなどが削除されました。このため「税金を払える余裕のある人から取らないで、所得の少ない人に負担が大きくなる」、「国民への説明もなしに永田町だけで通したのはパターナリズムで、自民党政権時代と何も変わらない」など、様々な批判をいただいています。 消費税は、基本的に低所得者ほど負担感が強くなる税なので、私自身も諸手を挙げて引き上げに賛成しているわけではありません。しかし、それでもなお、国民負担をお願いすべきと思っています。 与党として、「満点ではないかもしれないが合格点をめざして」合意した状態です。これを「満点だ」と言ってしまうと、国民も鼻白むと思います。「合格点をめざして妥協した部分がある」と、国民に対して、きちんと説明する姿勢こそ政治家に求めら