昨年来、世界のトップ棋士と互角以上に渡り合ってきた囲碁AI(人工知能)同士が対戦する「UEC杯コンピュータ囲碁大会」は19日、東京都調布市の電気通信大で予選を勝ち抜いた16ソフトの決勝トーナメントがあった。中国のIT会社・テンセントが開発した「絶芸」が、決勝で日本最強のAI「DeepZenGo」を破り優勝した。 日中韓米仏、台湾の出場29ソフトが参加する世界最大規模の大会。絶芸は中国のインターネット囲碁サイト「野狐(のぎつね)」で、非公式ながら世界トップ級の棋士を倒す強豪AIとして知られていたが、UEC杯は初出場。開発チームの技術者10人は囲碁のルールも知らなかったが、わずか1年ほどで「ディープラーニング」(深層学習)による驚異の囲碁AIを開発した。 絶芸とZenは今月26日に東京・飯田橋であるAI対棋士の棋戦「電聖戦」に出場し、日本の若手筆頭格・一力遼七段(19)とハンディなしの互先(た