自民党の派閥がパーティー券をノルマ以上に売った議員に収入の一部を還流させる「キックバック」が裏金化していたとの疑惑を巡り、安倍派に所属する松野博一官房長官は1日の会見で言及を避け、「政府の立場として答えは差し控える」と繰り返した。 松野氏は「個々の政治団体の活動に関するお尋ねについては、政府の立場として答えは差し控える」と説明を拒否。パーティー券による収入が全額派閥に納められていたかどうかについても、同様に言及を避けた。松野氏はかつて安倍派の事務総長を務めていたため、長官職の続投が適切かも問われたが「先ほど答えた通り」と取り合わず、疑惑の責任についての回答も「差し控える」だった。 安倍派の塩谷立座長は11月30日の派閥会合後、キックバックの有無について記者団に「あったことはあったと思う」と認めた。だが同日夕に記者団を再び集めると「事実確認をしているわけではないので一切撤回したい」と一転して