NASAは、「Vesuvius」と呼ぶ512qubitのチップを使うD-Wave 2システムを使っていたが、1152qubitのWashingtonチップを使うD-Wave 2Xへのアップグレードを行った。なお、D-Waveマシンの使用できるqubit数は、ある意味、出たとこ勝負で、NASAのD-wave 2は509qubit、D-Wave 2Xでは1097qubitと、ある程度の不良qubitがあるという。 Washingtonチップでは、動作温度が最大15mK、平均的には13mKと、Vesuviusチップより5mK低くなった。温度の低下は僅かであるが、これで性能がかなり上がったという。また、qubitの接合の直径が0.6mmであったが、Washingtonチップでは0.4mmと小さくなり接合容量が半減し、qubit全体で見ても寄生容量が30%減少した。そして、磁界や電流の設定精度が30