安倍晋三元首相の慰霊碑「留魂碑」に手を合わせる自民党の佐藤啓・参議院議員=1日午後、奈良市の三笠霊苑(甘利慈撮影) 奈良市の「三笠霊苑」で、1日に除幕された安倍晋三元首相の慰霊碑「留魂碑(りゅうこんひ)」は、紆余(うよ)曲折を経て完成にこぎつけた。同市が昨年10月に現場の近鉄大和西大寺駅北側に慰霊碑の設置を見送る方針を示して以降、県内の自民党議員ら有志は慰霊碑建立に向けてさまざまな案を模索したが、現場付近の住民感情もあり難航。結局、安倍氏の一周忌を前に現場から約5キロ離れた場所に設置することになり、関係者らは安堵(あんど)する一方で複雑な思いも抱える。(秋山紀浩) 「ご恩に報いるために、安倍先生を慕う方々が気持ちを寄せられる場所をつくることが大事だと思って活動してきた」 慰霊碑建立を中心となって計画してきた佐藤啓参院議員は、除幕式後に報道陣の取材に応じ、真剣な表情でこう語った。自身の応援演