2300万年前に沈んだ大陸 沈んだ時期は良く分かっていないが、どうやら8500万年前という途方もない昔から沈降を開始し、2300万年前にはほぼ完全に水没してしまったようだ。これは人間が地球上に現れるよりも前の話。この大陸は数々の謎を秘めながら、今も海の底で眠り続けている。 しかし、そもそも「海底に沈んだ大陸がある」などとどうして分かったのかと、疑問に思う人も多いかもしれない。これを理解するためには「大陸」とは何か、普通の海底とは何が違うのかについて、知っておかなくてはならない。 赤い線で囲まれた部分がジーランディア。ニュージーランドはその“沈んだ大陸”の一部である 大陸と海底は“岩石の種類”が違う 普通に考えれば、大陸とは「大きな陸地」のことだと思うだろう。しかし、地球科学の分野では、大陸は必ずしも海の上にある(=陸地である)必要はない。たとえば大陸の端っこに、こんな場所があると想像し