朝鮮半島がきな臭い。北朝鮮が韓国に対し「ミサイル攻撃する」と脅したうえ「最後通牒」を突きつけた。これを“いつもの兄弟げんか”と軽く見てはいけない。世界で恐慌リスクが増す最中だ。今回は南北の軍事的緊張が脆弱な韓国金融市場を揺らすかもしれない。 「ヒトラー・ユーゲント」に怒る 6月4日、朝鮮中央通信は「朝鮮人民軍参謀部は李明博逆賊一味に最後通牒を送る」と報じた。この記事によると人民軍は“逆賊一味”に対し「謝罪するか、報復の聖戦を受けるべきか選べ」と要求。 北朝鮮の唱える「報復の聖戦」は極めて具体的だ。「人民軍の前線の軍団、師団、連隊と戦略ロケット軍の将兵は逆賊一味の本拠地の場所を確定した」。 「本拠地」とは大手新聞、放送局の本社を指す。「朝鮮日報はソウル中区、北緯37度56分83秒……」などと位置をそれぞれ特定、ミサイルや長距離砲の照準を合わせ済みであることを示した。 「軍団」や「戦略ロケット
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