一部のオジサンに熱狂的な支持を受ける雑誌「酒とつまみ」。というよりも世間一般には知られていない雑誌「酒とつまみ」。 創刊10周年を記念しての傑作企画をまとめたのが本書だ。雑誌不況の荒波の中で10年とはすごいの一語だが、季刊誌を名乗りながら一度も季刊できていない脱力ぶりがその秘訣か。季刊だけど季刊は無理です。でも季刊の看板は下ろしません。「心は季刊誌です」というこの無駄な努力をしないところがグダグダな酒飲み達にはたまらない。 不定期発行らしい「酒とつまみ」の肝心の中身だが、簡素な表紙と無駄を省いたタイトルからは、薀蓄まみれの内容を想像してしまうかもしれない。だが、ページをめくれば杞憂に終わるのがこれまでの「酒とつまみ」。同誌の既刊分を思い出深くめくってみたが、いや、本当は全く覚えてないのでめくってみたが、酒好きな著名人へのインタビュー、各種突撃と言うよりも単なる思いつき企画、外国人パブの取材
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