「うま味」は、日本料理の中心となる要素だ。数百年もの長い間、日本人に好まれ続けてきた。料理の風味を改善する役割以外にも、何か特別な理由が隠されている可能性がある。 世界の無形文化遺産に登録されている「和食」の食文化。「和食」に欠かせない味の要素のひとつに「うま味」がある。 和食のうま味は、豊富な食材を使って、短時間で作られる。そして、食材のもつ上品なうま味で、食材のもつおいしさを引き立てる点が特徴的だ。 うま味は日本で発見されたものだが、世界各地でさまざまなかたちで使われている。アジアでは、豆や穀類、魚介類を原料にした発酵食品やしいたけ、昆布、魚介類の乾物などのうま味が主流。一方、ヨーロッパでは、生乳や肉を原料としたチーズや生ハム、そしてトマトのうま味が料理に使われている。 世界中で研究され、さまざまな料理に活用されている「Umami(うま味)」は、「和食」とともに世界に誇れる日本の文化だ
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