指の第1関節が変形する「ヘバーデン結節」や、第2関節が変形する「ブシャール結節」は女性に起こりやすいという。特に朝の指のこわばりや痛み、しびれに困る人が多く、けんしょう炎なども含め、女性ホルモンとの関係があると古くからいわれてきた。 最近、女性ホルモンのエストロゲンには、関節や腱(けん)を包む「滑膜(かつまく)」の腫れを取る作用があることが分かってきた。このため、エストロゲンの分泌が減少する産後や授乳中、更年期以降に関節や腱に炎症が起こりやすいという。4月に開かれた「日本手外科学会」で、平瀨雄一郎医師(四谷メディカルキューブ、手の外科・マイクロサージャリーセンター長)が明らかにしたもので、これらの症状を持つ人に大豆由来の「エクオール」成分を含むサプリメントを使った保存治療を行ったところ、およそ6割に改善が見られたという。 エクオールは体内でエストロゲンと似た働きをすることが分かっている。平