Home TAP the ROOTS ボブ・ディランが描こうとした「聖と俗」「空と色」。そして「彼女」の正体は? - TAP the POP ボブ・ディランが、禅に没頭する恋人サラのために書いたといわれる「ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット」。 ♪人々は手に薔薇を携え 時間ごとに誓いを立てる 我が愛する人 彼女は花の如く微笑む ヴァレンタインでは 彼女の心は買えないのだ ♪ ディランは、「沈黙の如く語る」彼女について、世俗的な愛とは無縁だと説明します。ヴァレンタインのプレゼントが世俗的な愛情表現のたとえです。 それに対して、彼女自身が花の化身であるかのように表現されています。世俗的な贈り物で愛の心が買えないことは、この曲が発表される1年前、ビートルズが歌っています。 ♪僕の愛は金じゃ買えないのさ♪ 「キャント・バイ・ミー・ラヴ」の有名なリフレインですね。1960年代は今ほど貨幣経済が生活