The Strypes(ザ・ストライプス)の新譜『Little Victories』を聴いた。 彼らのデビューは衝撃的だった。 メンバーの平均年齢16歳という、あどけなさの残る少年たちが鳴らす超本格派のロックンロールにぼくは魅せられた。特にボーカルのロス・ファレリーのパフォーマンスは実に堂々としており、どっしりとした声でシャウトもうまく、新たなロックンロールスターの誕生に立ちあってる気すらした。 ジャキジャキのギターソロも今となっては逆に新鮮であり、メロも分かりやすくキャッチーで、ザ・フー、ザ・ジャム、オアシス、マンドゥ・ディアオ、アークティック・モンキーズの系譜に乗ったバンドがもうひとつ出てきたなという感じであった*1。 ファーストアルバムは勢いまかせでありながらも緻密に計算された曲が多かった印象があったので、二枚目はこれをブラッシュアップしてくるだろうなと思ったのだが、それは良い意味で