1947(昭和22)~1949(同24)年に到来したベビーブームは、現在注目を浴びている「団塊の世代」を生み出した。2000年に行われた国勢調査によると「団塊の世代」の人口は約700万人にも及び、全人口の5.4%を占めるという。 彼らは今までに2つの大きな時代の波を創り出している。ファーストウェーブは1960年代半ば、平凡パンチ、ビートルズ、フォークソング、グループサウンズ、全共闘運動などに代表される若者文化。セカンドウェーブは1980年代前半、ニューファミリーと呼ばれる消費思考の強い文化だ。彼らは高度経済成長が求めた“豊かさ”を、目に見える形でリードした。 この2つの大きな時代の波を創ってきた約700万人という団塊の世代が、2007年から定年を迎え始める。「定年」という響きから、暗いイメージをもつ人が多いかもしれないが、彼らの多くは定年後の生活を楽しみにしている。自由になる時間とお金をも
団塊パンチ (2) 出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2006/07/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る 「元気な50代のための意識革命マガジン」を自称する団塊世代向けの雑誌が、「ビートルズは過去にならない」と題した特集を組んでいる。当然、特集全体としては、回顧的なトーンにならざるをえない。 近年の“大人のロック”小ブームは、仕事から離れた団塊世代が、若い頃の気分に戻ることを見込んで展開されている。人は老いると聞き分けがなくなる反面、無邪気にもなるもので、まるで赤子にかえるようだ――などとよくいう。特に認知力の落ちた老人に関し、そんななぐさめが聞かれる。僕がいわゆる“大人のロック”に感じるいらだたしさは、結局、その種の子どもがえりを期待したブームなのであれば、“大人”ではなく“子どもモドキのロック”なんじゃないの? ってこと。 それに対し、「
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く