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ブックマーク / gakus.hatenablog.com (14)

  • ビヨンセの功罪 - gakusのブログ

    明日から公開される『キャデラック・レコード/音楽アメリカを変えた人々の物語』は、1950〜60年代のブルース全盛期、そしてロックンロール黎明期を支えたマイナー・レーベル、チェス・レコードの物語。 白人でありながら黒人に偏見を持たず、ヒットが出る度に気前よくアーティストにキャデラックを買い与えた創設者レナード・チェス(エイドリアン・ブロディ)を中心に物語は進む。マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、チャック・ベリー、エタ・ジェイムスといったチェスのスターの栄光と挫折が描かれ、興味深く見た。とくにマディとウルフのライバル意識の強さを描いたエピソードは面白い。 時代考証は"あれ?”と思うところが多々ある(エタが"AT LAST"をレコーディングするのはストーンズがデビューするずっと前なのに、その順番が入れ替わっているとか、エタがチェス・デビュー前からシンガーとして活動していたのに映画の流れで

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    gotanda6 2009/08/28
  • こんな伝記映画も進行中 - gakusのブログ

    ビートルズが登場する以前のブリティッシュ・ロック黎明期を代表するプロデューサー、ジョー・ミーク/JOE MEEKの伝記映画『TELSTAR』の製作が、イギリスで進められている。 ジョー・ミークは、この映画のタイトルにもなったTORNADOSの“TELSTAR”や、JOHN LEYTON“JONNY REMEMBER ME(邦題:霧の中のジョニー)”等のヒット曲で知られており、その凝ったサウンド・プロダクションで“イギリスのフィル・スペクター”などと呼ばれることもある御人。BEATLESブレイク後はリバプール・サウンズ〜モッズの台頭に押されてしまい、1967年、敬愛していたバディ・ホリーの命日に自ら命を絶ってしまう。享年38歳。今回の映画でミークを演じるのはコン・オニールという、英国ではTVを中心に活動している俳優。 内容的なことも気になるが、それに拍車をかけるのがスタッフ、キャストの顔ぶれ

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    gotanda6 2007/09/01
  • ’68はグロの年 - gakusのブログ

    『ダーティハリー』の殺人犯のモデルとなり、60年代末以降、サンフランシスコを震撼させた謎の殺人鬼、通称ゾディアック。この未解決事件のシリアルキラーをめぐる刑事や記者たちの人間模様を描いた『ゾディアック』が、6月に日公開される。監督は『ファイト・クラブ』のデビッド・フィンチャー…だからといって『セブン』のような猟奇全開の映画ではない。 この殺人鬼の特異なところは、脅迫状や手紙、暗号を送り続け、メディアを通して自身をアピールしたこと。そんなさまざまなアイテムを解読することに取り付かれ、翻弄され、破滅へと向かう記者や刑事たちの狂気的な執心が、この映画の肝となる。テイスト的には、ユーモアを抜いた『殺人の追憶』のような感じ。 オープニングはTHREE DOG NIGHT『EASY TO BE HARD』。続いて(劇中では)最初の犠牲者となる女の子のカーラジオから流れるDONVAN『HURDY GU

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    gotanda6 2007/04/11
    「ゾディアック」
  • 古き良き時代のおわり - gakusのブログ

    昨日JFKの話が出たついでに、その弟ロバート・ケネディの暗殺事件をモチーフにした『ボビー』(2月公開)の話を。 泥沼のベトナム戦争からの脱却を訴えて大統領予備選で勝利を収め、アメリカの希望の星といわれたボビーこと、ロバート・ケネディが暗殺されたのは1968年6月4日のこと。その日、その場所(ロサンゼルス、アンバサダー・ホテル)に偶然集まっていた22人の群像を描いたのがこの映画で、選挙運動員からホテルの支配人、従業員、宿泊客らのそれぞれのドラマが、ときに入り混じりながら展開する。監督は俳優としてもおなじみのエミリオ・エステベスで、出演も兼任。他に元恋人デミ・ムーアや父親マーティン・シーン、シャロン・ストーン、イライジャ・ウッド、リンジー・ローハン、ローレンス・フィッシュバーン、ヘレン・ハント、ローレンス・フィッシュバーなど、豪華キャストが結集。 1968年という年を意識させるためか、会話の中

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  • 役に立たない名言集2006 その1

    あけましておめでとうございます! 今年も宜しくお願いします。というわけで、毎年恒例のロケンローな名セリフを、昨年の劇場公開作から拾ってみました。 “「変」か「同じ」かなら「変」な方がいい” 『スパングリッシュ』 心強いお言葉。 “飲んで忘れたくなるような仕事をしている” 『ミュンヘン』 ダメっぷり一番。 “俺の手はマスカキ専用になった” 『ジャーヘッド』 ダメッぷり二番。 “お前の行動は立派だ。だが共感はしない” 『アサルト13 要塞警察』 デキる男のセリフ。 “神は美味そうなものを見せては「触るな」と言う” 『ウォーク・ザ・ライン』 信仰心のない自分にもわかる。 “正々堂々と戦え!? ここはハリウッドよ!” 『ウェス・クレイブン’sカースド』 あらら、やっぱり。 “女はパーティーに行くために化粧し、帰るためにも化粧をする。後は寝るだけなのに”  『ブロークバック・マウンテン』 その訳を知

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    gotanda6 2007/01/10
    [名言]
  • 役に立たない名言集2006 その2 - gakusのブログ

    すっかりお待たせしてしまった、2006年映画の迷言集・後編です。 “大胆もいいが、行き過ぎるとアホだ” 『M:i:Ⅲ』 私生活では行き過ぎちゃったかな、トムは。 “俺がクソを流し忘れても、それをべていいということにはならない” 『リブフリーキー、ダイフリーキー!』 スゲー例え。 “恋人にパリに誘われたら、普通は行くものよ!” 『2番目のキス』 知りませんでした…。 “死んでまで迷惑をかけるヤツだ” 『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』 ロックスターの鏡、ある意味。 “人間は生きるためにべてるんじゃない。べるために生きてる” 『森のリトル・ギャング』 正月太りの腹を眺めて、しみじみ納得。 “君のような炭水化物をべる人間に、その服を着る資格はない” 『プラダを着た悪魔』 悪かったな! “彼は握手するように簡単に人を殺す” 『カポーティ』 現代も“冷血”であふれています…。

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    gotanda6 2007/01/10
    [映画]
  • ロケンロー備忘録 - ドリュー・マイ・ラブ

    ドリュー・バリモアとデートしたい! そんな願望に向かって奔走する無職男の奮闘を描いたドキュメンタリー『デート・ウィズ・ドリュー』(12月公開)の巻。 この映画を監督し、主演をも務めたのは、6歳のときに「E.T.」を観て以来、ドリューの大ファンになりファンクラブにも入っていたというブライアン・ハーツリンガー、27歳。クイズ番組で1100ドルの賞金をゲットした彼は、そこでの最後の問題の答が“ドリュー・バリモア”であったことに運命を感じ、この賞金をドリューとのデートと、そこにいたるまでの模様を収めた映画製作に使おうと決意する。とはいえ、なにぶん無職なので生活費にも困っており、製作費は安く抑えたい。そこで大型量販店の返品サービスを悪用し、撮影用のビデオカメラを購入して返品期限ぎりぎりの30日以内に目的を達しようとする。友達友達友達のそのまた友達のコネを使い、いたるところに声をかけて、ドリューと

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    gotanda6 2006/10/26
    これは無茶苦茶おもしろそう!
  • シュガー・ベイビー - gakusのブログ

    「フーリガン」もよかったし、まだまだイケルぞイギリス映画!と思わせずにおかない「プルートで朝を」(5月公開)は、「クライング・ゲーム」などで知られるニール・ジョーダン監督の新作。 舞台は1960〜70年代のアイルランド。母親に捨てられた孤児が女装趣味を皮切りに女性的な趣味に目覚め、IRAが幅をきかせる男性的社会で自分らしさを守りつつ、母親を探してロンドンに出る…というお話。「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」にも似たはみ出しもの賛歌を「フル・モンティ」風の庶民性で煮詰めた、なんとも愛すべき物語でした。主演のキリアン・マーフィも好演。ちなみに「バットマン・ビギンズ」で彼と共演したリーアム・ニーソンが、ここでもキリアンとなにげに関係の深い神父役で出演している。 オープニング、イントロから高らかに鳴るルーベッツ/RUBETTES『SUGAR BABY LOVE』で、もうその世界に引き込まれ

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    gotanda6 2006/04/18
  • もうひとつのモータウン・レジェンド - gakusのブログ

    2月6日の日記でマーヴィン・ゲイの伝記映画について記しましたが、同じモータウン系アーティストを題材にした製作中の作品に「DREAMGIRLS」がある。といっても厳密には同名ミュージカルの映画化ですが、このモデルになったのがシュプリームス/SUPREMES。1960年代に一世を風靡した、ご存知ダイアナ・ロスとメリー・ウィルソン、フローレンス・バラードの3人組。 ミュージカル版の『ドリームガールズ』は観ていないので、はっきりしたことは言えないが、ネルソン・ジョージ著『モータウン・ミュージック』によると、メリー・ウィルソンはこのミュージカルを観て“これが当のシュプリームス・ストーリー"と言ったという。当の、というのは脱退した後、モータウンとの関係を一切遮断されたフローレンス・バラードを悲劇のヒロインとして、そしてダイアナ・ロスを“スターになりたいと思った時だけ気骨を示した、ただの操り人形"(

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    gotanda6 2006/02/11
  • 役に立たない名言集2005 その2 - gakusのブログ

    2005年のロケンローな映画のセリフ集、後編です。 “どんな美人にも、彼女に飽きた男がいる”「アルフィー」 なるほど。 “僕が恐れるものを敵にも恐れさせてやる”「バットマン・ビギンズ」 よくわからんけど怖そう。 “ゾンビになるのもいい”「ランド・オブ・ザ・デッド」 なる、なる! “金は失っても必死に働けば取り返せるが、時間は取り返せない”「トレジャー・ハンターズ」 こんな発言が心に響くのは年取った証拠だよなあ…。 “俺はバカだから、頭のいい人にはできないことをやる”「トンケの青い空」 くだらんことばかり言ってる、このブログのことか!? “経験上、良い人間関係は嘘の上に築かれる”「ロード・オブ・ウォー」 あまり、したくない経験だろうな…。 “殺し屋と強盗が作った料理なんて、めったにえないぞ”「ブレイキング・ニュース」 べたいような、べたくないような。 “グレるには寒すぎた”「ノー・ディ

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  • 役に立たない名言集2005 その1 - gakusのブログ

    名言…というより、単にインパクトだけはあった、ロケンローな映画のセリフ集2005年版です。例によって、乱雑なメモ書きからの抜粋ゆえ必ずしも正確なセリフではありませんが、大意は押さえているはず。 “女体は南部に限る”「ファイティング・テンプテーションズ」 次の海外旅行はルイジアナかテネシーにしよう。 “タバコはやめればこそ旨い”「コーヒー&シガレッツ」 吸い続けてる今でも十分旨いです…。 “それ以上痩せたら死ぬわ”「マシニスト」 一度言われてみたい…。 “男のクソと女のクソは違う”「大統領の理髪師」 当すか? “お金を拾うことが何より嬉しい”「大いなる休暇」 こりゃ当だ。 “音楽は体を流れるものだ。体が硬いと流れない”「ダニー・ザ・ドッグ」 明日から柔軟! “人は痛みから逃げるがボクサーは痛みに向かっていく”「ミリオンダラー・ベイビー」 ボクサーにはなれそうもないが、せめてサンドバッグぐ

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  • さわりたい? - gakusのブログ

    ハードコア・ポルノの元祖にして、史上最高の興行収入を上げた映画といわれる「ディープ・スロート」。1972年に公開された、この映画が社会にどれほど大きな影響をあたえたかを検証する「インサイド・ディープ・スロート」は、なかなか見ごたえのあるドキュメンタリーでした。 結合部分を堂々と見せる「ディープ・スロート」が当時の社会に投げかけた影響は大きく、エロ親父から文化人まで多くの観客を動員し、さらに女性の性への積極性を描いたことでフェニズム方面にもアピール。この熱狂はワイセツ犯罪騒動にまで発展し、ジェラルド・ダミアーノ監督は逮捕され、主演のジョン・ホームズは有罪判決を受けるなどの大騒ぎ。一方で、ハードコア・ポルノは一気に産業化したあげく映画からビデオへとメディアを移行すると同時に、映画館でヤバいものを見る独特のスリルは失われる。規制があったから盛り上がれたものが、規制がなくなるという来であれば喜ば

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    gotanda6 2005/10/02
    映画『インサイド・ディープ・スロート』
  • 平和ボケを取り戻せ! - gakusのブログ

    アメリカ独立記念日だからというわけではないけれど、「インデペンデンス・デイ」をビデオで鑑賞。久しぶりに観たが、“今”のSF映画ではなくなっちゃったな、と感じた。 「宇宙戦争」「スター・ウォーズ/エピソード3」はどちらも派手な娯楽作である。が、どちらも政治的な問題意識を隠し味にしているのは一目瞭然で、前者は侵略されて難民になるとはどういうことかを見せつけ、後者ではひとりの人間がどのように独裁支配を固めていくのかが見てとれる。作り手が意識した・していないは別として、どちらも“911”以後のアメリカの“今”がすり込まれてるいる、と見ることは可能だ。 しかし、これらにまじって今「インデペンデンス・デイ」が公開されたなら、極端なタカ派映画として嫌う人は多いのではないだろうか。この映画を娯楽として単純に割り切って観るこのとできる人は、圧倒的に初公開時の方が多かったはずだ。当時“なんだ、アメリカ万歳の映

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    gotanda6 2005/07/06
    インディペンデンスデイ
  • 電気ブリキは立身出世の夢を見る - gakusのブログ

    CGアニメーション「ロボッツ」(8月公開)は、大人も楽しめるファンタジー。泣きそうになるシーンもあって、個人的にはお気に入り。ロボットだけが住む世界を舞台に、旧式ロボットの家に生まれた若いメカが、アップグレードで大もうけを企み、旧式を一掃しようとする新式ロボットの陰謀に立ち向かう。90分という短い時間ながら、テンポがよくて、終わってみれば、アッと言う間。ピタゴラ・スイッチのロングバージョンを観ているような気もした。 主人公一家はいわゆる労働者階級で、父親はレストランで皿洗いの仕事をしている。この店で、いきなりGOMEZの『SILENCE』がガーンと流れている。タイトルとは裏腹に、ポップではあるがギターノイズが響いている、この曲のフィーチャー。イギリスのインディー・バンドのナンバーが、ハリウッドのメジャースタジオの作品に使われていることに、まず驚き。ギターバンドといえば、FOUNTAINS

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