ウェブで絶賛(?)のこの本を読んだよ。しかし新書700円って高くないか。1日以内で読める本に500円以上払う気にならんのですよ、最近は。 自分探しが止まらない (ソフトバンク新書 64) 速水 健朗 正直言わせてもらせるえると、前のタイアップのほうがよかったなと思う。資料的な価値があるとはいえ、前作のタイアップの歌謡曲の歴史と違って、「自分探し」というカテゴライズは非常に恣意的であるからだ。さらに著者自身の屈折した思いが表出していて、なんというかすっきりしない印象(まあある程度実存的な問題に関わるから仕方ないけど)。 ともかく何よりの問題点は「自分探し」なる観念が反証不可能であることだ。自分探しをしていないと胸を張って言える人などいるのだろうか?というか、自分探しをしていないっていう状態がわからない。社会の一部の生産ラインで淡々と働くことなのか、家庭を持って幸せに暮らすことなのか。その辺が