駅ビルの「常識」を破るルミネが磨く接客力、店頭販売員こそ価値の源泉《特集・流通大乱》(1) - 09/02/02 | 18:00 1月8日。都内のあるホテルでは、ルミネの賀詞交換会が開かれていた。 同社は東日本旅客鉄道(JR東日本)系の子会社で、新宿駅など首都圏に12店を展開するファッションビル運営の大手。衣料や雑貨専門店を主体とした約800社、1600のショップからの、その売り上げに応じた賃料が主な収入源だ。本社の従業員数は350人足らずだが、これらショップで働く販売員は約2万9000人に上る。 消費者の衣料支出が減少する中、同社は1999年度から9期連続で増収増益。90年代から下降の一途だった売上高は直近で2620億円まで拡大、営業利益も100億円の大台に乗せた。 「ユナイテッドアローズ」など、その日集まった個性派専門店の社長や幹部を前に、花崎淑夫ルミネ社長は今2009年3月期の