ブックマーク / jp.ign.com (5)

  • 『ELDEN RING』を挫折した・しそうな人は、本作を「搦手で勝つRPG」と捉えるべし

    フロム・ソフトウェアの『ELDEN RING』が一大ムーブメントを作っているが、作はかなり好き嫌いの分かれるゲームでもある。この流れにうまく乗れず寂しい思いをしている人も少なくないだろう。 かくいう筆者も「死にゲー」のことをよくわかっていない。『DARK SOULS Ⅲ』はクリアしたものの、最後まで何を楽しめばいいのかわからないまま終えてしまったのである。 いまの私は『ELDEN RING』を理解しようとしながらプレイしている最中で、死にゲーのことを完全にわかったとは言い難い状態だ。とはいえ、何度も死ぬうちに少しずつ理解が進んだようにも思う。というのも、作は「死にゲー」だとか「高難易度アクションRPG」というより、「搦手で勝つRPG」と表現したほうがよいのではないかと考えるようになってきたのだ。 記事ではゲーム攻略に関わるTIPSというより、死にゲーにどう向き合えばいいのか根的な考

    『ELDEN RING』を挫折した・しそうな人は、本作を「搦手で勝つRPG」と捉えるべし
  • 夏休み進路相談「ゲームライターの資質」

    小学校で受けたイジメは人格に障害を残す。人間生来の邪悪さは大人同様だが、その邪悪を受け流すには弱すぎるからだ。筆者の人生を一変したエピソードをひとつ語らせていただこう。習字の科目でクラスメートたちから出来栄えを褒められ、喜んで胸をはりながら先生に提出したが、ヘタクソだと叱られた。だまされたとわかり落ち込む筆者へ、クラスメートたちは「ギャハハァ!」と嘲笑を浴びせ続けた。それから齢30を過ぎるまで、他人の称賛を信じなくなってしまった。 このエピソードには続きがある。人格障害による偏執を抱えたゲーマーについての話だ。他人の称賛を信じない筆者はハドソン キャラバンシューティングに没頭した。ゲームスコアはウソをつかないからだ。高校時代はいっぱしのスコアラー(スコアアタック目的のプレイヤー)となり数々の高難度STGに挑んだ。その集大成たるアーケード版『蒼穹紅蓮隊』1コインクリア2600万点は良い思い出

    夏休み進路相談「ゲームライターの資質」
  • 劇場作品としては訴求力が弱いが、「命の喪失」というテーマをより強く描くことに成功した作品『100日間生きたワニ』レビュー

    稿は作品のネタバレを含みます。作を観る予定のある人は映画館で観賞してから読むことをお勧めします。 漫画家、イラストレーターのきくちゆうき原作の漫画100日後に死ぬワニ』を元にアニメーション映画として制作された『100日間生きたワニ』が7月9日に全国公開された。監督、脚を務めたのは『カメラを止めるな!』『スペシャルアクターズ』の上田慎一郎とふくだみゆき夫。 原作は連載開始から100日後に死が定められている主人公、ワニの日常を描いた4コマ漫画。毎日1作がTwitter上で発表され、連載が進むごとに話題となり、なにげない日常と死が常に隣り合わせであるというテーマを現実の日数と併せることで上手く演出した。 「100日後に死ぬワニ」 3日目 pic.twitter.com/ukitGmmCTo — きくちゆうき (@yuukikikuchi) December 14, 2019 以降、多

    劇場作品としては訴求力が弱いが、「命の喪失」というテーマをより強く描くことに成功した作品『100日間生きたワニ』レビュー
  • 『有翼のフロイライン Wing of Darkness』レビュー、もしかしたら良作になれたかもしれない

    『有翼のフロイライン Wing of Darkness』のレビューをする前に、まずはゲームレビューにおける困難の見解を述べる。ゲームレビューは偏った視点の意見にならないよう「ゲームの紹介」、「良いところ」、「悪いところ」、「まとめ」という流れにするのだが、かえって「悪い点がまったくないゲーム」と「良い点がまったくないゲーム」の二種類が難しく、特に後者のゲームを担当する際は慎重にレビューをしなければいけない。 つまるところ、作は後者だ。最初にプレイしたときはあまりの品質に面らって言葉を失ってしまったし、クリア後に怒りが湧いて冷静さを失った。一方で、ゲームを何周もプレイしていると「もしかしてこのゲーム来の意図はこういうもので、ここを調整すれば面白くなるんじゃないか」と思うこともあったが、それは筆者の想像に過ぎない。記事では「有翼のフロイライン」がどういったゲームなのかを紹介すると同時

    『有翼のフロイライン Wing of Darkness』レビュー、もしかしたら良作になれたかもしれない
  • 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』レビュー かつて監督自身が引き起こした巨大な「インパクト」にケリをつけた作品

    筆者は、『新世紀エヴァンゲリオン』にハマった世代だ。だから、ニュートラルに『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を評価することはできない。主観的な印象としては、10点満点中で350万点ぐらいの作品なのだが、『新劇場版』から入り、『破』が一番好きだという観客にとっては意味不明で3点ぐらいの作品なのではないかと危惧もしている。 だから、レビューは、いわゆるニュートラルで客観的なレビューではないかもしれない。かつて、『新世紀エヴァンゲリオン』にハマり、人生の道すら踏み外してしまったかもしれない一人の人間として、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に向き合って絞り出した感想のようなものだ。 ネタバレを遠慮なく行ってしまうので、未見の方がレビューを読むことは推奨しない。まずは自分の眼で見に行くことを強くオススメする。 世界を終わらせる物語ではなく、生命を育もうとする物語を描く 初見の印象は、大満足で、期待

    『シン・エヴァンゲリオン劇場版』レビュー かつて監督自身が引き起こした巨大な「インパクト」にケリをつけた作品
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