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はじめに 本稿では、仕事をする上での作業工数の見積もり方法について説明します。 工数とは何か 工数(こうすう1)というのは、仕事において、あるひとつの作業を完了するまでにかかる総累計時間のことです。情報処理技術者試験に出てくるTAT(ターンアラウンドタイム)とは意味合いが異なります2。 例えば、ある作業に40時間(40H3)かかるとした場合、工数は40時間であるといえます。1日8時間勤務だとした場合、40時間は5人日(にんにち)と表現することができます。さらに、1ヶ月20日勤務だとした場合、0.25人月(にんげつ)と表現することもできます。 一般的に工数の単位は「人日」および「人月」で扱います。 学生時代は工数を気にすることはないですが、ITエンジニアとして会社で働くようになると、かならず工数を意識する必要があります。 なぜ工数を意識する必要があるのか なぜ工数を意識する必要があるのかとい
建築業界では、ほとんどの工事は見積もり額の-10~+10%に入るといわれており、多少誤差があるが、このPMBOKの定義とほぼ一致している。これに対しシステム開発では、最終的にはどのくらいの見積もり精度なのだろうか。感覚値だが、たぶん、-20~+100%ぐらいになっているのではないだろうか。 それでは、なぜシステム開発においては、見積もり精度が出ないのであろうか。これには、いくつかの理由が考えられる。 (1)機能の洗い出しが不十分 確定見積もりを算出するためには、プロジェクトで開発するシステムの機能とその難易度が分からないといけない。しかし、見積もりを算出する段階で、そもそも機能は明確になっているだろうか。機能が明確でないのに見積もりを提出しているとすれば、その精度はそもそも期待できなくて当然である。 (2)見積もり技術が確立していない システム開発においては、見積もる人によって金額に倍の開
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