1966年、ロンドンは世界のニューカルチャーの中心だった。音楽、映画、ファッション、フォトグラフィ、アート、クラブ、ドラッグ、セックス……。そのすべての分野で最も輝いていたのがロンドンだった。そして、ロンドンはスウィンギング・シックスティーズを発明したのである。英国版『GQ』の編集長、ディラン・ジョーンズがあの時代のロンドンを跡づける。 Story: Dylan Jones Translation: Maya Nago M1モーターウェイ 空っぽの道がまるで未来へと誘うように、彼の眼前に延びていた。速度制限のないこの道を呑み込むように、彼はジャガーEタイプを時速120キロの猛スピードで走らせる。M1モーターウェイに、他の車の影はなかった。その彼の後ろを、白バイが追う。デイヴィッド・ベイリーは、当時、車、とりわけジャガーEタイプやロールスロイスといった高級車を保有する数少ない若者の一人であり
復活なったアルファロメオ・ミュージアムのスタジオで、アンドレア・ボッチェッリがトゥーランドットのアリアを生で歌い上げたワールドプレミアから、ほぼ一年。アルファファン待望の新型サルーン「ジュリア」(個人的にはジゥリアと書きたいが)を試乗する日がついにやってきた。 処はアルファロメオの聖地で、今やFCAグループのプルービンググランドとして機能するテストコース、バロッコ。1960年代前半に整備され、カルロ・キティ率いるアウトデルタが本拠を移した場所としても、マニアにはよく知られている。戦前に次ぐアルファロメオのレース活動における黄金期を支えた施設でもあったがゆえに、聖地と呼ばれる所以だろう。 アウトデルタ時代の雰囲気を今に伝える建屋の前には、60年代のジュリア2台を挟んで、さまざまなバージョンのジュリアが並べられていた。 うち、日本人ジャーナリストたちにそのキーを託されたのは、180馬力2.2リ
作家と銀座はむかしから相性がいい。銀座のクラブを代表するママはいう。「作家や編集者がポケットマネーで呑むときはお安くしました。教養豊かなお客さまはホステスを育ててくれますから」。心安く呑める作家は夜な夜な馴染みの店に顔を出し、談論風発した。 Photos: Maciej Kucia @ AVGVST Styling: Shingo Fukuyama, Kaz Ijima (Naoki Matayoshi) Hair & Make-up: Ena Yamashita, Ken Yoshimura @ AVGVST (Naoki Matayoshi), Aiko Tokashiki (Ryo Wada) Words: Kei Takegawa, Kaijiro Masuda (Ryo Wada)
時間に束縛されずに、行きたい場所に駆けつける──。スポーツセダンは、大人だからこそ手に入れられる自由の翼だ。スポーツセダンがあれば、時間も天気も気にせず、思いついた瞬間に出発できるのだ。 Photos: Eric Micotto Styling: Shingo Fukuyama Hair & Make-up: Tatsuhiko Kitamura Words: Takeshi Sato 大人だけに許された贅沢を味わう 年齢とともに贅沢になり、「いいもの」を求めるようになった。 食事も量より質、洋服や時計も気に入ったものだけが手元に残る。だから富士山を見に行こうと思いたった時も、朝陽に照らされる最高の瞬間にこだわった。 暗いうちに起こされて不機嫌な妻を助手席に乗せ、スバルWRX S4は都心を離れる。完璧な回転バランスと低重心を誇る水平対向エンジンが、滑らかな走行フィーリングをもたらす。妻は熟
自分らしく日々を過ごすためには、趣味嗜好に加え着心地まで完全にマッチしたウェアが必要だ。だからディテールまで自分好みに仕上げられるオーダーメイドが結論となる。パーフェクトなスーツで男はもっと自由に美しく変われる。 Photos: Shinji Serizawa Styling: Takashi Kumagai @ lake tajo Hair & Make-up: Toshihiko Shingu @ Surge Words: Tsuyoshi Hasegawa @ 04 装いは”オーソドックス”が自分流 普段からスーツスタイルが多いと語る俳優の長谷川博己さん。それはいつもオーソドックスでいたいから。つまり、個性と同時に大人の品格を主張するのに最も適切な服がスーツだということ。 スーツのオーダーもすでに4回ほど経験済みだ。 「Tシャツやアンタイドで着用するデザイン優先のスーツも、何着か持っ
NHK連続テレビ小説『花子とアン』では、日本中の奥様がたのハートを鷲づかみ一方、園子温監督の映画『TOKYO TRIBE』ではサブカル層を唸らせた。いま最も注目が集まる若手俳優の一人が鈴木亮平だ。 写真: TAKA MAYUMI 文: サトータケシ 鈴木亮平 俳優 1983年生まれ。兵庫県西宮市出身。NHK連続テレビ小説『花子とアン』や主演映画『TOKYO TRIBE』などで注目を集める。2015年3月に映画『風に立つライオン』、初夏には『予告犯』、6月に『海街diary』が公開予定。 186cmの長身に引き締まった筋肉質の肉体、そして甘い笑顔。英検1級の折り紙つきの英語力がそれに備わる。世界に最も近い日本人俳優はこの人ではないか。そう話を振ると「それはいつも考えています」と即答した。 「でもその前に、日本を代表する俳優の一人になっておかないといけないと思っています」 連ドラからエッジィな
頭上スレスレの低空飛行に興奮 ジャンプしたら手が届きそうなほど近くを大型機が飛んでいる時の沸き立つような昂揚感は、他では味わうことができないはず。人気のB747が到着する火金日を狙って訪れる人も多いという。 マホビーチ オランダ カリブ海に浮かぶセント・マーチン島のマホビーチ。ここの名物となっているのが、ビーチのわずか20mほど上空を通過する旅客機。隣接する空港の滑走路が通常の3分の2の長さしかないことから生まれたものだが、体が吹き飛ばされるほど強烈なジェットブラストなど、ハラハラするスリルを求めて世界中から人が押し寄せる。 HOW TO GET HERE? 直行便がないため、アメリカ各都市で乗り継ぎを。【ニューヨーク経由の場合】成田→ニューヨーク(ユナイテッド航空で約12時間45分) ニューヨーク→セント・マーチン島(同 約4時間10分) 空港からビーチは徒歩圏内。ベストタイムは朝〜15
アンケートに答えて、豪華プレゼントを手に入れよう! 『GQ JAPAN』 エディターが厳選した豪華プレゼントを、アンケートにご協力いただいた読者へ毎月抽選でプレゼントします!今すぐ、ご応募ください!! スターウッドホテル&リゾートが誇るラグジュアリー コレクションのひとつ、「ロイヤル ハワイアン ラグジュアリー コレクション リゾート」に宿泊できるプランを『GQ』読者にプレゼント!『GQ JAPAN』ウェブサイトからアンケートに答えて、ワイキキを存分に満喫できる名門ホテルの宿泊券をゲットしよう!応募締切は2016年6月23日(木)。 ロイヤル ハワイアン ラグジュアリー コレクション リゾート宿泊権(2泊)。航空運賃などホテルまでの往復交通費は当選者さまご本人の負担となります。ロイヤル ハワイアン ホテルオフィシャルサイト。 「フランチャコルタ パス・オペレ 2009/ベラヴィスタ」。パス
Words: Kei Takegawa Photos: Masayuki Ichinose @ W 小木“Poggy”基史「最高の4スタイル」いま、日本でもっとも注目される男のスタイルとは? DANDY STYLE ネイビーのスーツにチャーチ&ハット。いたってオーセンティックなスタイルにみえるが、NIGO®が別注したというターンブル&アッサーのシャツの袖にはポップなプリントが潜んでいる。隠れたところにストリートの匂い。スーツ ¥75,000〈NIGOLD® by UNITED ARROWS/ユナイテッドアローズ&サンズ Tel.03-5413-5102〉 BUSINESS STYLE もっとも小木らしいスタイル 海外の展示会まわりや商談で多いクラシック×ストリートの定番スタイル。インナーはベースボールシャツだ。ジャケット ¥35,000、パンツ ¥18,000、シャツ ¥27,000〈すべ
ジェレミー・ハケットさんと話していた。3月末に銀座にできた大型商業施設、東急プラザ銀座内に、ハケット ロンドンの大型店舗がオープンしたのを機に来日したかれの別名は「ミスター・クラシック」。紳士の国イギリスの、モダンな、しかし、ちょっとひねりをきかせたジェントルマン・スタイルの、自他ともに認める権威である。そのかれとランチをともにした。 話の流れで、最近、ロンドンに来たか、と問われた。この2、3年、行っていない。けれど、4月の終わりごろにイギリスに行く予定があった。ロンドンから西南におよそ300キロメートル下ったデヴォン州のダートムーア国立公園のあたりに行くことになっていた。 ダートムーアといえば、シャーロック・ホームズが主役の長編『パスカヴィル家の犬』の舞台としても知られる荒涼たる地だ。なんでそんなところへ、と話は転がった。そこで僕は、イギリスの高級紳士靴の代名詞であるジョン・ロブを創立し
イタリアの種馬の異名をもつアメリカの元ポルノ男優兼俳優のロッコ・シフレディ。1300本以上のポルノ映画に出演、現在はポルノ映画の監督を務める。テレビCMに出演するなど、世界でもっとも成功したポルノ男優と言われている。彼我の差は大きい。 先日、深夜に所用があって終電で横浜に行った。用事はすぐに終わり、呼び出した友人の仕事が終わるまで伊勢佐木町に新しく出来ていたドン・キホーテで暇つぶしをしていたら、私がいた化粧品売り場に同じような感じで暇をつぶしているキャバ嬢3人組がなだれこんできて、どうやらその日の営業中にやってきた一見のグループ客について話に花が咲いていたようで、彼女たちのうち最も髪の毛を派手にセットした背の高い1人が「あのAV男優系の人がでも一番マシだったよね」と言うのが聞こえた。色黒でマッチョ、目がギラギラして声が太い男性の姿がすぐに脳裏に浮かんで、私は少し愉快だった。 私はかつて伊勢
木の枝で魅力的な椅子を作る家具職人、ダニエル・マック。ナチュラルでシャイな男が森で拾った夢のかけらです。 文・イラスト: 渡邊かをる(アート・ディレクター) 今日はダニエル・マックという男の話をしましょう。彼は主に椅子を作っています。椅子と云ってもラスティック・ファニチャーと呼ばれる種類のものです。日本ではあまり馴染みのない、このラスティック・ファニチャーについて簡単に説明したいと思います。 日本語に直せば、「丸太造りの家具」、または「田舎風の家具」とでもいうのでしょうか。歴史的に見ても、はっきりとした分類や年表のようなものはありません。現存する最古のラスティック・ファニチャーの描写は中国の学者がふしくれだった棒切れで出来た椅子に座る絵で、10世紀頃のものだそうです。西洋ではずっと新しく、18世紀のゴシック初期、木の枝で作られたアーチ門が最初で、アメリカへは19世紀中頃にヨーロッパから持ち
親愛なるミスター・ヒル。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが主演したあなたの素晴らしい作品「スティング」を見ました。本当に面白かったです。そして、あなたが僕を“見出す”べきだって確信しました。 ええ、わかっています。あなたは今きっと「誰だこの子は」と思っているんでしょうね。その不安は僕にも十分理解できます。僕は取るに足らない存在です。スカイライン高校を一歩出たら、誰も僕のことなんか知りません。外見も特に目を引くものではありません。ギリシャの神々のような体でもないし、口ひげだって生えていません。でも、どんな映画なら人がお金を払うかということならわかります。僕が出ていれば、みんなお金を出すんです。 なぜそのような考えに至ったか、ご説明しましょう。ラナ・ターナーがスカウトされたときと同じですよ。ソーダショップのスツールに座っている僕、歩いてきて僕に気づくあなた……バーン!僕はスターだ。
写真: 木村克彦(D-CORD) メイク: NODA NORITAKA(LIDIA pro) モデル: 峰なゆか 文:大石智子 ローションを選ぶポイントとは? 「まず、ローションは大きく分けてマットプレイ用と挿入用があって、成分がまったく違います。間違えてマットプレイ用のローションを挿入に使ってしまうと、逆に乾いたり、膣内に残って女性のカラダにもよくないので気をつけて。挿入にはグリセリン配合のものが正解で、これなら膣内に入っても安心です。マットプレイ用だと……、実は私が一番おすすめするのはオリーブオイル。よくあるバシャバシャ使えるローションはカラダを冷やしてしまう作用があるし、マッサージオイル系は肌への浸透が早くてヌルヌル感が弱かったりする。だから、案外オリーブオイルは優秀なんです」 カラダをヌルヌルさせるメリットとポイントは? 「普段は胸とあそこしか触らないような男でも、急にカラダの色ん
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