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MOVIEに関するgqjapanのブックマーク (16)

  • 優雅で柔和で、ほどよくスパイシー

    81歳の年に公開された新作『皆さま、ごきげんよう』でも、この流儀はたっぷり楽しめる。映画は、ふたつの短いプロローグからはじまる。最初は、フランス革命の時代に貴族がギロチンで首を落とされる話。つぎは、現代のどこかの戦場で繰り広げられる略奪や暴行の話。どちらの場面にも同じ顔の男が出てくる。 3番目の舞台は現代のパリだ。第1話では貴族に、第2話では牧師に扮していた男(リュファス)が、ここではアパルトマンの管理人を演じる。アパルトマンには、骸骨集めが好きな人類学者(アミナン・アミラナシュヴィリ)やひったくりグループの若者たちも暮らしている。ただ、今回のイオセリアーニは、『群盗、第七章』(96)のように時代をシャッフルしない。映画は現代のパリにとどまりつづけ、さまざまな光景を縒り合わせる。アパルトマンの住民以外にも、古い館に暮らす男爵、野原に小屋を建てる男、傲慢な警察署長、大金持ちの老婆、ごろつきな

    優雅で柔和で、ほどよくスパイシー
  • マイルス・デイヴィスの空白の5年間を想像=創造する──帝王をどう描いたか?

    映画プロデューサーのダニエル・ワグナー氏はジャズの大ファンであり、クラシックカーも大好き。だから、3年前に、映画『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』の台が手に入った時に、「これこそ僕が作るべき映画だ」と、秘かに喜んだ。時代をまたぐこの作品を正確に表現するのに必要なのは、まずは演技力抜群の俳優、そして50年代と70年代のクラシックカーだったからだという。「マイルスはジャガーXJのシリーズ2に乗っていたし、作品中にカーチェースもあるしね」。 2016年4月に米国で公開された『MILES AHEAD』が、ついに12月、日で一般公開される(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給)。じつは公開される前に、すでに1つの名誉が与えられた。2015年のニューヨーク映画祭のクロージング作品(締めくくる最後の映画)になったのだ。「主演のドン・チードルの演技力、ストーリー、音

    マイルス・デイヴィスの空白の5年間を想像=創造する──帝王をどう描いたか?
  • 庵野秀明が『シン・ゴジラ』に埋め込んだ“革新”と“破壊”

    この2作品、興行成績でみると『君の名は。』の圧勝だが、「どちらがより革新的(イノベイティブ)かつ破壊的(ディスラプティブ)であったか」という視点でみると、軍配は『シン・ゴジラ』に上がる。つまり2016年、最もクリエイティブだったコンテンツメイカーは、『シン・ゴジラ』の総監督・脚・編集を務めた庵野秀明であったという見立てが、ここに成立する。 では一体、『シン・ゴジラ』のなにが革新的で破壊的だったのか。その理由は、いずれも製作プロセスに起因するといっていいだろう。 庵野秀明は、言うまでもなくアニメの人である。そして当然のことだが、アニメは「描いたものしか映らない」。カメラをパンした際に意図せぬ光がレンズに差し込んだり、長回しの最中に思いがけない要素が映り込んだりといった「偶然」は、決して起こり得ない。つまりアニメの監督は、フレーム内の構図や絵の情報量や動きのタイミングを完全に掌握できるし、し

    庵野秀明が『シン・ゴジラ』に埋め込んだ“革新”と“破壊”
  • エイミー・ワインハウスは27歳で死ななければならなかった?

    映画『AMY エイミー』 27歳の若さでこの世を去った歌姫、エイミー・ワインハウスの生涯を描いたドキュメンタリー作品。7月16日(土)より角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開。 2011年7月23日、27歳で亡くなったエイミー・ワインハウスは、いわゆる「27クラブ」の最新メンバーである。ご存じの方も多いと思うが、27歳で人生を閉じたロックスターやミュージシャンたちのことをこう呼ぶ。プールに沈んでいた元ザ・ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズをはじめ、飲酒と睡眠薬を服用した中毒&嘔吐物による窒息死のジミ・ヘンドリックス、ヘロイン過剰摂取のジャニス・ジョプリン、心臓発作のジム・モリソン、ピストル自殺(だといわれている)のカート・コバーン。全員が享年27だ。

    エイミー・ワインハウスは27歳で死ななければならなかった?
  • テストステロンがほとばしる!──甘くて酸っぱい青春応援歌

    野球推薦で大学に入学することになった主人公ジェイクは、個性豊かで騒がしいチームメイトと、たくさんの出会いと恋を経験し、少しずつ大人になっていく。ロック、パンク、ディスコ、ヒップホップなど、時代を代表する名曲にも注目したい。 舞台は1980年のテキサス州立大学。野球推薦の新入生ジェイクは入寮すると、個性的な先輩たちからさまざまな洗礼を受けることになる。やがて先輩たちと一緒に女子寮でナンパに挑戦したり、ディスコに繰り出したりするのだが、上映開始から20分ほど経過しても、事件らしい事件が発生するわけではない。いわゆる青春映画なら、そのへんまでには主人公が先生や先輩の目の敵にされたり、年増の女性から誘惑されたり、あるいは同級生が酒や薬物の過剰摂取で倒れたり、というようなことが起きているはずなのに。 ところが、この『エブリバディ……』では大きなイベントが発生しないまま、主人公の前に立ちはだかる悪者の

    テストステロンがほとばしる!──甘くて酸っぱい青春応援歌
  • あの名作がオール女性キャストで蘇る──お化け退治はコメディエンヌにおまかせ|映画(ムービー)|GQ JAPAN

    1984年に公開され大ヒットした『ゴーストバスターズ』がリブートされた。今度のゴーストバスターズは、今をときめく女性コメディエンヌたちだ。 Words: Mirai Konishi ライブ会場でゴースト退治を行うゴーストバスターズの面々。左からメリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、クリステン・ウィグ、レスリー・ジョーンズ。白人3人に対して黒人1人という構成は変わっていない。 『スター・ウォーズ』や『クリード チャンプを継ぐ男』、『インデペンデンス・デイ』と、最近公開されるハリウッドの人気シリーズの最新作が実質的にはリメイクであることにお気づきだろうか? 観客が続編に求めるのは、前作と同じでありながら、ほどよく新しい要素が盛り込まれた映画体験だ。しかし、「同じ」と「新しい」との塩梅は難しく、景気の先行きが読めないいま、敢えてリスクを選択するスタジオは皆無に等しい。そのため、『スター・ウ

    あの名作がオール女性キャストで蘇る──お化け退治はコメディエンヌにおまかせ|映画(ムービー)|GQ JAPAN
  • 人間賛歌の青春映画

    Photo: Koutarou Washizaki Words: Minako Fujita Styling: Kazuhiro Sawataishi @ SEPT Hair & Make-up: Mayu Ishimura 手に持ったジャケット ¥143,000、ニット ¥129,000、シャツ ¥99,000、パンツ ¥59,000、ベルトループ ¥27,000、キーチャーム ¥35,000、ブレスレット ¥53,000(すべて予定価格)〈PRADA/プラダ ジャパン ℡0120-559-914〉

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  • エイミー・ワインハウスは27歳で死ななければならなかった?|映画(ムービー)|GQ JAPAN

    エイミー・ワインハウスの没後5年目を迎える今年、ドキュメンタリー映画『AMY エイミー』が公開された。甘糟りり子が、27歳の若さで突然この世を去った歌姫にオマージュを寄せる。 Words: Ririko Amakasu Illustrations: Naoki Shoji (portraits) 映画『AMY エイミー』 27歳の若さでこの世を去った歌姫、エイミー・ワインハウスの生涯を描いたドキュメンタリー作品。7月16日(土)より角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開。 2011年7月23日、27歳で亡くなったエイミー・ワインハウスは、いわゆる「27クラブ」の最新メンバーである。ご存じの方も多いと思うが、27歳で人生を閉じたロックスターやミュージシャンたちのことをこう呼ぶ。プールに沈んでいた元ザ・ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズをはじめ、飲酒と睡眠薬を

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  • 今日の一言スタイル批評:タバコに火をつけて|映画(ムービー)|GQ JAPAN

    世の中に「悪い習慣」は数ありますが、その代表格が「喫煙」といえましょう。とはいえ、タバコは煙が描く模様だけでなく、男女の関係も豊かに表現してくれることがあります。 文: 冨田秀継(GQ) 小誌ウェブ版の創刊以来、5年も続いている連載「藤島佑雪のお悩み相談室」を担当しています。毎週届くお悩みと原稿が楽しみなのですが、それらと同じくらい記事に載せる画像選びも楽しんでいます。 さて、7月8日に掲載した「女の子が“ワルい男”に魅かれる理由」では、ハンフリー・ボガートとローレン・バコールというおしどり夫婦の画像を選びました。その時、タバコに火をつけているカットの多さが印象に残ったのです。当然、バコールに火をつけさせるのではなく、ボガートがバコールのタバコに火をつけています。

    今日の一言スタイル批評:タバコに火をつけて|映画(ムービー)|GQ JAPAN
  • 『殿、利息でござる!』で共演──江戸の世と平成を“マネー”でつなぐ|映画(ムービー)|GQ JAPAN

    映画『なくもんか』では生き別れになった兄弟を演じ、舞台『逆鱗』では2カ月に及ぶロングランを共に走り切った盟友同士が、3度息の合った演技を見せる新作に注目! 写真・前澤亮介 スタイリスト・猪塚慶太(瑛太)、チヨ(阿部) ヘアメイク・勇見勝彦(瑛太)、Norikata Noda(阿部) 文・藤田美菜子 瑛太:ジャケット ¥54,000〈COMOLI/アルファ PR Tel.03-5413-3546〉 シャツ ¥27,088〈GITMAN VINTAGE/ワイルド ライフ テーラー Tel.03-5728-6320〉 パンツ ¥36,000〈THE RERACS/thereracs.net〉 阿部:すべてHAVERSACK マネーにはあまり興味のないふたり? 映画の冒頭からふたりの呼吸はピッタリだ。舞台は、藩の重い年貢に苦しみ、夜逃げが相次ぐ東北の宿場町。造り酒屋の十三郎(阿部)は代官への直訴に

    『殿、利息でござる!』で共演──江戸の世と平成を“マネー”でつなぐ|映画(ムービー)|GQ JAPAN
    gqjapan
    gqjapan 2016/06/30
    『殿、利息でござる!』で3度目の共演を果たした瑛太と阿部サダヲ──江戸の世と平成を“マネー”でつなぐ。
  • 芥川賞作家・小野正嗣がペドロ・コスタ監督をインタビュー──不可解な映画 『ホース・マネー』の解読

    だが、このポルトガルの鬼才の作品を初めて観た人は、「これ物語?」と面らうかもしれない。 物語というと、僕たちはすぐに、始まり、展開、クライマックス、結末といった具合に明確な構造を持つ出来事の連鎖を想起する。実際、多くの物語は、出来事間の関係が謎めいていても、最終的には「説明がつく」ようになっている。 だが、「よい物語」がいつしか単なる「わかりやすい物語」になり果て、小説テレビ映画もそうしたものばかり提供し、過保護の親のように、僕たちが立ち止まり自分自身で考える機会を奪っている。 しかし僕たちの現実はそんなに「わかりやすい」ものだろうか?リスボンのフォンタイーニャスという一地区を舞台に、コスタが撮った『ヴァンダの部屋』(2000年)と『コロッサル・ユース』(06年)を観ればよい。旧ポルトガル領のカボ・ヴェルデやアンゴラからやって来た移民や貧しい白人にとって、現実は困難と矛盾の不可解な錯

    芥川賞作家・小野正嗣がペドロ・コスタ監督をインタビュー──不可解な映画 『ホース・マネー』の解読
    gqjapan
    gqjapan 2016/06/25
    映画 『ホース・マネー』の登場人物には一人として俳優はいない。「みんな『普通の人』だよ。私と君のようにね」とペドロ・コスタ監督は言う。 #MOVIE https://t.co/dOmNyrzBd7
  • バンクシーがNYの街で個展を仕掛ける──ドキュメンタリー『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』

    gqjapan
    gqjapan 2016/06/11
    ドキュメンタリー映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』。ニューヨークの路上で、告知もなく突然始まったバンクシーの個展とは。
  • 渡辺 謙:最新作『追憶の森』が公開──思いがけない人生を楽しもうと思っています

    「役作りにあたっては、ガス(ヴァン・サント監督)とよく話し合いました。とくに重要なのは、日人のタクミが死を決意する背景だと思いましたから。そこで僕は、会社の中で窓ぎわに追いやられて、誰からも口をきいてもらえなくて、大人のイジメにあって人格が崩壊してしまった人物、とタクミをとらえました」 主演のミュージカル『王様と私』の準備の合間にニューヨークから“一時帰国”した渡辺さん。東京・日比谷のホテルの一室で、映画のことを語った。 「この映画は、先に脚ができていました。それをガスが映画化することにしたんです。マシュー(マコノヒー)もナオミ・ワッツも、この“”がおもしろいと思って参加したと言うんです。人生に絶望したアメリカ人男性が死を選ぼうとし、そこでタクミという存在と遭遇することでストーリーが展開する。明るい話ではありません。挫折の物語をアメリカ人が認めるというのが、僕にとっては印象深かったで

    渡辺 謙:最新作『追憶の森』が公開──思いがけない人生を楽しもうと思っています
  • 『シャイニング』『エクソシスト』……あのホラー映画の子どもたちは今!?

    スタンリー・キューブリック監督の傑作ホラー『シャイニング』(1980)に登場した、不気味な双子の少女を覚えているだろうか。霊感の強いダニー少年の前に現れて、「おいで、一緒に遊ぼうよダニー、ずっと永遠に……」と誘いかけ、後に血みどろで惨殺された姿を見せるゴースト姉妹だ。 英Digital Spyによると、この姉妹を演じた双子のリサ&ルイーズ・バーンズが先頃、英ロンドンで開催されたキューブリック監督『博士の異常な愛情』(64)の50周年上映イベントに出席、久しぶりに公の場に姿を見せた。『シャイニング』撮影時は11歳だった姉妹も、今では46歳。『シャイニング』以降は女優を辞めて、リサは大学で文学を学び、ルイーズは微生物学者になったそうだ。また最近、姉妹は@Shining_TwinsのアカウントでTwitterも始めたという。 『シャイニング』のほかにも、名作ホラーには子役が登場する印象的なシーン

    『シャイニング』『エクソシスト』……あのホラー映画の子どもたちは今!?
    gqjapan
    gqjapan 2016/05/17
    『シャイニング』『エクソシスト』――あの名作ホラーに登場した子役たちは今どうしているのか?
  • 『ショーシャンクの空に』──あの映画をもう一度|メンズファッション、時計、高級車、男のための最新情報|GQ JAPAN

    gqjapan
    gqjapan 2016/05/17
    「脱走モノ」の楽しみの一つに調達屋の存在があるーーーー
  • GQ&A:佐藤浩市&三浦友和

    gqjapan
    gqjapan 2016/05/02
    ベストセラー小説を二部作で映画化した『64-ロクヨン-前編/後編』佐藤浩市と三浦友和が久々の共演を果たしている
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