iSCSIとは、TCP/IP上にSCSIプロトコルを流す、ネットワークストレージプロトコルの一種です。ストレージエリアネットワーク(SAN)といえばファイバーチャネルなどが連想されますが、iSCSIは一般的なイーサネット上に構築することが可能なため、非常に手軽かつ安価に導入できるというメリットがあります。 今週のレシピはUbuntuを使ってiSCSIターゲットを構築し、利用する方法を紹介します。 そもそもiSCSIとは? iSCSIはSambaのような、サーバ側の共有空間を多数のクライアントで同時に使うタイプのサービスとは根本的に異なり、TCP/IPを経由してストレージそのものを提供する仕組みです。ネットワーク越しに接続されているUSBハードディスクのようなものをイメージすると理解しやすいかもしれません。ネットワーク上にあるストレージをiSCSIターゲット、ターゲットに接続するクライアント