◇単なる宣伝文句、代替品使用…専門家「消費者惑わす恐れ」 「カロリーゼロ」「保存料を使っていません」……。スーパーやコンビニで、こんな表示のある食品をよく目にするようになった。でも実際には別の保存用添加物が使われていたり、単なるキャッチフレーズだったりもする。あふれる「ゼロ」に惑わされないよう、食品表示の実態を知っておきたい。【小島正美】 今年5月、大手飲料メーカーから「カロリーゼロ、糖質ゼロ、保存料ゼロ」のサイダーが発売された。健康増進法に基づく栄養表示基準によると、カロリー表示は100ミリリットル当たり5キロカロリー未満、糖質は0・5グラム未満なら「ゼロ」と表示できる。この商品はカロリーと糖質についてはゼロ表示の基準以内で問題ない。ただ、保存料については意外な事実がある。 「保存料ゼロ」という表示を見て、消費者はどんな食品だとイメージするだろう。食品の表示問題などに詳しい蒲生恵美・日本
<農and食> ◇農薬、水質…健康影響ない微量でも 千葉県の成田空港検疫所で今年1月、中国産の生きウナギから殺虫剤のジコホルが検出された。検出量は0・03ppm(ppmは100万分の1)。基準値の3倍だった。 3倍と聞くと、健康上危ない量とも思える。だが同じジコホルでも大豆の基準値は0・1ppmで、牛肉は1ppm。キャベツやバナナ、茶は3ppmで、ウナギの300倍まで流通が許される。 なぜこうも大きく違うのか。ウナギを含め魚介類には農薬の使用が想定されておらず、正式な基準値がない。このため06年5月に食品衛生法に基づくポジティブリストが施行された際、暫定的に最下限の一律基準を適用することになった。その値は健康への影響がない量として、0・01ppmと決められた。 問題となったウナギからのジコホル検出を公表する際、千葉県衛生指導課は「毎日3・3キロのウナギを一生涯食べ続けても健康への影響はない
自民党の笹川尭総務会長は14日、大分市であった党大分県連の大会で講演し、「うつ病で休む教員が多いが、国会議員には1人もいない。気が弱ければ務まらない」などと、うつ病に対する誤解を招くような発言をした。 中山成彬・前国土交通相が、日教組や大分県の教育について批判したことに触れる中で述べた。笹川会長は「(教員には)自民党を支持する人ばかり作ってくれと言ってるわけではない。良識ある人を作ってほしいということ。知識だけでなく知恵がないと苦しい時に我慢できず、ばたっと突き当たる」と続けた後、この発言をした。 文部科学省のまとめでは、07年度にうつ病などで休職した公立学校の教員は4995人(前年度比320人増)で過去最高だった。【梅山崇、高橋咲子】
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日、世界初の小惑星の岩石採取に挑戦した探査機「はやぶさ」が、地球帰還に向けたメーンエンジンの再起動に成功したと発表した。同日午前11時ごろ(日本時間)、4基あるエンジンのうち1基を再起動し、同35分、正常に動いていることを確認した。はやぶさは軌道を地球に向けて変え、順調にいけば来年6月、当初予定より3年遅れて地球付近に帰ってくる予定だ。 はやぶさのメーンエンジンは、電気推進の「イオンエンジン」。燃費がよく長距離の航行に耐えられる。これまでに設計寿命(1万4000時間)を大きく超える3万1000時間稼働している。 はやぶさは03年5月に打ち上げられた。05年11月、地球と火星の間を回る小惑星イトカワに着陸。表面の岩石採取を2度試みた。その「成果」を積んで、地球から約3億キロのかなたを航行している。 これまでに姿勢制御装置3台のうち2台が壊れ、姿勢制御用燃料
◇小西聖子(たかこ)・評 (名古屋大学出版会・2940円) ◇「生き物を大事に」はルールといえるか 佐渡のトキは大切に保護されているが、世界では数え切れないほどの動物が毎日食肉処理されている。私たちの食生活は動物の大量殺戮(さつりく)の上に成り立っている。本書によれば、鶏は日本に3億羽近くいるそうだ。人間の数よりも多い。鶏が動けないくらいぎゅうぎゅうにケージに詰め込む飼い方もあるらしい。その方が面積当たりの卵の数は多いのだそうである。まるっきり工場製品みたいである。トキと鶏に対するこの価値判断の違いにどのように理屈がつけられるのだろうか。 食肉だけでなく、動物実験や動物園での飼育、野生動物の保護の問題など動物に関する倫理にはホットな問題がたくさんある。人間の動物に対する行動や感情は複雑で矛盾が多い。ペットロスでうつ状態になりながら、おいしいハムを探すのに余念がなく、動物実験の成果である新薬
【カイロ高橋宗男】ブッシュ米大統領は14日、バグダッドを電撃訪問し、イラクのマリキ首相らと会談した。首相との共同記者会見で、イラクのテレビ局の男性記者が「犬め」と叫びながら履いていた左右の靴を大統領に投げつけた。大統領はよけて無事。地元メディアは「英雄的行為」などと伝えており、ブッシュ大統領への根深い反感を示している。 男性記者は大統領から6メートルほど離れた席に座っていたが、突然、「これはイラク人からの別れのキスだ。犬め」とアラビア語で叫び、靴を投げつけた。記者は警備員に取り押さえられ、連行された。 イラクで犬はさげすまれている動物の一つ。一般的にイスラム教徒の間では靴を投げつけたり犬呼ばわりすることは、最大級の侮辱にあたる。 ブッシュ大統領は靴を二つとも巧みによけ、「事実を得たいなら(投げられた靴の)サイズは10だ」と冗談を飛ばす余裕を見せた。 イラクからの情報によると、この記者は独立
大学4年の男子学生(23)が採用内定の取り消しを電話で通告されたのは2週間前だ。「君たちを受け入れる財力がなくなった」。内定をもらった他の6社を断って選んだ会社だった。10月の内定式で社長は「不況だが、うちは大丈夫」と言っていたのに裏切られた思いが募る。再び就職活動を始めたが、「だめなら留年も」と心は焦る。 マンション分譲の日本綜合地所はこの学生も含め、いったん採用を決めた大学生53人全員の内定を取り消した。経済情勢の悪化を受け、業績予想を大幅に下方修正したばかり。「やむを得ない措置」と強調する。 来春卒業予定の大学生や高校生らの内定取り消しが急増している。厚生労働省の緊急調査では、その数は11月25日現在、87社で計331人。年度途中にもかかわらず、金融破綻(はたん)が相次いだ97年度の1077人、就職氷河期が続いていた01年度の380人に次ぐ多さだ。今春の大学卒業者の就職率が96・9%
日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン会長)は8日の定例会見で、国内の大手メーカーで非正規従業員の削減が相次いでいることについて「景気の急激な落ち込みで各社は減産に追い込まれ、苦渋の選択で雇用調整を行っている。やむを得ない事情がある」と述べ、理解を求めた。そのうえで「景気を回復させることが大事だ」と語り、雇用環境の改善には政府による早期の景気対策が不可欠だと強調した。 御手洗氏が会長を務めるキヤノンも、デジタルカメラなどの減産に踏み切り、大分県の子会社で働く請負会社の従業員約1200人が削減される見通しが明らかになっている。 これについて御手洗氏は「(報道された内容には)かなり誤解がある」と述べた。ただ、自身で説明することは避け、会見後にキヤノン広報部を通じて「請負会社には生産台数ベースで発注しており、人員は把握、指示していない。労働者派遣法では請負先に雇用面で指示することは禁止されており
早稲田大は2日、学内で受け付けたセクハラやパワハラに関する実名入りの相談リスト計719件分がインターネット上に流出したと発表した。早大によると、心理相談を担当する嘱託職員が今年7月、データ処理を依頼した知人のパソコンからファイル交換ソフトを通じて流出したとみられるという。 早大によると、流出したのは99年4月~07年5月に受け付けたハラスメントに関する相談や情報提供。相談した学生や訴えられた教授らの肩書と実名、「セクハラ」「ストーカー」など訴えの区分、日付などが記載されている。特定のファイル交換ソフトがあれば全体をそのまま閲覧できる。このうち51件は、実名など一部を伏せてネット上の掲示板にも掲載されている。 早大によると、データを持ち出すことは学内の規定違反で、嘱託職員は「学内でデータの整理作業をすると、人に見られてしまうかもしれないので自宅に持ち帰った。その後、知人に依頼した」などと話し
日清食品の即席カップめん「カップヌードル」を食べた大阪市西淀川区の男性(63)ら家族3人が薬品臭を訴え、同時に購入した製品から、同社が防虫剤成分「パラジクロロベンゼン」を検出していたことが分かった。9月に男性に調査報告書を送っていた。同社のカップめんをめぐっては23日、神奈川県藤沢市の女性(67)の食べ残しからパラジクロロベンゼンが検出されたことが明らかになったばかり。男性は取材に「9月段階で検出されているのに公表していない。隠ぺい体質だ」と話している。 同社のお客様相談室の担当者は、男性へ報告したことを認めているが、「本人の管理の問題ではないか。一緒に持ち込まれたいずれの製品からも検出されている。これらは製造日が異なっており、男性以外からの苦情はなかった」と話した。 男性によると、近所のスーパーで日清食品のカップヌードルをまとめて購入。8月上旬、妻(53)、長男(27)と3人で食べたとこ
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