新型インフルエンザの感染が確認された神戸市内で17日、コンビニエンスストア大手ファミリーマートの店頭から、人気商品の「おでん」が消えた。感染拡大防止のためにおでん販売を自粛したファミリーマートは神戸市内の93店舗と、大阪府と京都府の一部地区の99店舗の計192店舗。同社は「飛沫(ひまつ)感染を防ぐため」と説明している。 神戸市内のある店舗では「高校生の感染が確認された16日の夜に本部から連絡があり、店頭販売していたおでんをすべて廃棄した」という。インフルエンザウイルスは、食品の中心温度が75度以上の状態で1分以上加熱すれば不活性化するとされている。同店では、レジ付近のおでん鍋で80度以上に加熱して販売していたといい、利用客からは「大げさやねぇ」との声も上がった。しかし、同店では「お客さまの感染リスクを少しでも抑えるため、できる限りのことをしたい」とし、自粛を続けるという。 ファミリーマート