政府は七日、麻生太郎首相が掲げる「安心と活力ある社会」を実現するため、新たな国家ビジョンの確立を目指す有識者会議「安心社会実現会議」を設置した。十三日に初会合を開く。六月ごろまでに意見を取りまとめ、経済財政運営に関する二〇〇九年の「骨太の方針」に反映させる方針。 首相は記者団に、会議の目的を「安心できる社会の道筋を有識者とともに議論する。日本が目指す安心社会の見取り図を示す」と説明。雇用や医療、年金、介護、子育て支援の政策目標や優先順位について議論する考えを示した。首相が明言している経済好転後の消費税率引き上げなど財政健全化についても議題に上る見通し。