近年のバレンタインデーは、「好きな人にあ・げ・る」という本命チョコは減少し、頑張った自分へのご褒美チョコを買い求めたり、あるいは、ともだち同士で交換したり、家族に贈るという現象が増加傾向にあるという。 コロナ禍の時代は、その流れは、もっと顕著になるだろう。 過去のバレンタインデーは、やはり、もちろん義理チョコもあるが、女の子の大切な恋愛表現のひとつで、セレモニーだった。ぼくは、小中学生の頃なんて、ただの一度もチョコなんてもらったこともない。勉強できない、スポーツできない、もてない少年で、ぼく自身、女の子よりも、ゴジラの尻尾を追いかけることに夢中だった。 だから、友人が何人もの女の子から、チョコをもらっていても、何とも思わなかった。 高校に入ってからは、少し潮目が変わった。アイドルの追っかけもしたが、バイク、ギター、映画、読書というアイテムで満ち溢れていた。しかし、恋愛に関しては、まるで、奥