街のレストランとか職人さんとか、自営業の人は、比較的、「好きなこと」を仕事にしているじゃないかと思います。サラリーマンはどうなんでしょうか。どれぐらいの人が自分の仕事が好きで、嫌いなのか、僕には分かりません。 まして、非正規雇用の人で、自分の仕事が好きな人がどれぐらい、いるのだろうと思います。 今の自分が仕事が嫌いで、それを続けている自分が嫌いで、自分が許せないという人にとって、「好きなことを仕事にしている」と見える人が「補償を求める」のは、許しがたいことに感じるのかなと思います。 そうすると、「文化への補償」という問題は、「芸術」「芸能」への理解なんて問題ではなくて、じつは格差と貧困、雇用形態の問題なんだと思うのです。 そこを解決しなければ、いくら「文化は大切なんです」「ヨーロッパでは補償されてます」と言っても意味はないんじゃないか、「コジキか」とメンションしてくる人との深い溝を、いった
![「好きなことを仕事に」を攻撃する人たちに思うこと/鴻上尚史 | 日刊SPA! | ページ 2](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d4e5c30b78a8c9602dba4f7fdf5b9bffdb5aa0a9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnikkan-spa.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F04%2F200505-12_kokami1161_001_ill.jpg)