ツケを払うのは国民です その結果として、これらの不安定な発電量をカバーする目的で、本来はベースロード電力を担うはずのLNG火力発電所などを動員してきて、大幅に変動する発電能力の山と谷を平準化させる方策を電力大手各社は採用せざるを得なくなります。 我が国の電力供給が不安定な理由として、よく「脱炭素を進めるために火力発電所などでの発電を控えたから」と言われますが、実態は少し異なり、「日照のある昼間しか発電しないソーラー発電が大量に普及してしまったため、需給調整のために火力発電所がバッファに回され、発電したりしなかったりするために稼働が不安定となり不採算であるため、火力発電所に追加投資ができなくなった」というのが実際です。 しかしながら、いままでは地域の寡占と引き換えに、総括原価方式と電力供給義務を課されてきた大手電力会社各社は、電力自由化とともにこの電力供給義務を事実上外されたこともあって、需
![新電力挫折、冬の電力不足も決定、空中分解、日本のエネルギー政策(山本 一郎) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5f2ac8bdef40b0af2305e2042431b875ea3440d3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2Ff%2F1200m%2Fimg_2fe1ad39c07cc124ead8f5251e182591185767.jpg)