あたりさわりない範囲で言える事柄は少ないんだけど、とりあえず; 見応えあるアクション・シーンはいろいろある。技術・技法としても相当に進んでいると思う。 ……内容触れずに書けることはそれぐらいかな。 [以下、内容の直接的なネタバレはしていないけど、観た感想と評価をストレートに記述。] 0. まず簡単にまとめると、 『Q』は、世間に広く受けるような映画としては完全に失敗している。 でも、「エヴァ」としてあるべき姿からはまったく外れていない。 1. 一般的に『序』『破』はTVシリーズや旧劇場版と比べてエンターテイメントとして上出来だと評されていると思うんだけど、その理由は、庵野秀明が結婚して家族を持ったからとか旧シリーズから10年以上経って世の中の風潮も変わったから……というように語られることが多い気がする。 でも、『Q』を観るとそんな認識は全部ひっくり返ってしまう。やっぱり「円熟」とか「成長」