色を判別できるのに物の色が「言えない」色彩失認の症例報告色覚は正常なのに物の色が「言えない」色彩失認の症例報告 / Credit:Canva . ナゾロジー編集部オランダに住む44歳の男性(仮称:サム)は、子供の頃から色の認識ができず苦労してきました。 サムは「赤色のタイルを持ってきて」や「黄色のボールを持ってきて」といった簡単な作業ができなかったのです。 また知識の上でイチゴが赤くバナナは黄色いことを知っているのに、青いイチゴや赤いバナナの画像を見てもそれが異常だと気付きませんでした。 といっても、サムは色覚異常ではありません。 彼の色覚テストの成績は完璧であり、いわゆる色盲なわけではないのです。 確かにサムは「赤色のタイルを持ってきて」という指示を正しくできませんが「赤色のタイル」と口頭で指示する代わりに、赤色のタイルを指し示し「これと同じ色のタイルを選んでください」という指示を行うと