ブックマーク / book.asahi.com (99)

  • 祝「うる星やつら」アニメ化、高橋留美子さんインタビュー! SF、ギャグ、学園もの…なんでもありの世界だっちゃ|好書好日

    高橋留美子(たかはし・るみこ)漫画家 1978年、『勝手なやつら』でデビュー。以来、少年漫画誌を中心に、40年以上第一線で活躍。81年、『うる星やつら』で第26回小学館漫画賞少年部門、87年に第18回星雲賞コミック部門を受賞。89年に『人魚の森』で第20回星雲賞コミック部門、2002年に『犬夜叉』で第47回小学館漫画賞少年部門を受賞した。ほかに『めぞん一刻』『らんま1/2』など多数のヒット作があり連載作品のほとんどがテレビアニメ化されている。20年、紫綬褒章を受章。現在は「週刊少年サンデー」で『MAO』を連載中。 筒井康隆の小説が根に ――高橋留美子さんは来年で画業45周年を迎えます。ほぼ休載なく活躍を続け、連載作はすべて大ヒット。2020年に紫綬褒章を受章しました。高橋さんが漫画を描くことに興味を持ち始めたのはいつですか? 幼少期から漫画雑誌を読み、小学6年生の時、初めて描いた4コマ漫

    祝「うる星やつら」アニメ化、高橋留美子さんインタビュー! SF、ギャグ、学園もの…なんでもありの世界だっちゃ|好書好日
    gryphon
    gryphon 2022/04/15
    ほら、高橋留美子先生のレベルまで権威と人気を極めれば、ポリコレの方から避けて通るのだ(……のかな?)
  • アマゾンでピラニアの刺し身 夢枕獏|好書好日

    ことの発端は、またもや釣りであった。まったくもって恐縮なことであるが、ペルーに釣りに行ったのである。世界一の大河、アマゾンの源流域である。俗に、ペルーアマゾン。 エンジン付きのボートで、三日かかってたどりついたのは、元ペルー大統領フジモリ氏の釣り別荘である。周囲は原生林、水はタンニンが入って色がついているが、いわゆるアマゾンからイメージされる泥の色をしていない。クリアで美しい水が流れており、ピンクのイルカやアナコンダもいる。 フジモリ氏、ここへやってくる時は、いつもヘリを利用したという。 別荘は、窓は壊れ、トイレもきちんと機能しておらず、どこからやってきた人がしたのかはわからないが、トイレの蓋(ふた)から調度品から、取りはずせるものはほとんど取り去られており、荒れ放題であった。我々は、別荘の床にテントを張って、寝るときは寝袋であった。我々はここを基地にして、何日間かを釣りまくったのである。

    アマゾンでピラニアの刺し身 夢枕獏|好書好日
    gryphon
    gryphon 2022/03/09
    うーむこんなにうまいのなら、完全に清潔な環境で育てた、安全なピラニアを育てて刺身にできないかな? ( https://twitter.com/nbX78CbdkLzd6Ow/status/1500052179780259847 を景気時に議論起きてる)
  • 塩田武士さん「デルタの羊」インタビュー 「40歳目前でアニメにハマった」作家が描く「日本アニメ」のリアル|好書好日

    文・写真:吉村智樹 塩田武士(しおた・たけし)小説家。 1979年 兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業後、神戸新聞社に入社し、2012年まで10年に亘り新聞記者を続ける。10年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、小説家としてデビュー。19年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞。代表作は昭和最大の未解決事件を扱い映画化もされた『罪の声』。著作に『騙し絵の牙』『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『拳に聞け!』などがある。 Facebook アニメに開眼、新しい扉が開いた ――新刊『デルタの羊』はアニメーション制作現場の様子が生々しく描写されていますね。「当の話なのかな?」と思うほど、アニメを愛するクリエイターたちの想いが現実味を帯びて伝わってきました。 『デルタの羊』を書くために「鬼滅の刃」のプロデューサーであるアニプレックスの高橋祐馬さんや、「ポプテピピッ

    塩田武士さん「デルタの羊」インタビュー 「40歳目前でアニメにハマった」作家が描く「日本アニメ」のリアル|好書好日
    gryphon
    gryphon 2020/12/15
    「罪の声」の作者さんか。「…吸い上げたお金はいったいどこへ集められ、どこへ消えてゆくのか。そこは小説になるんじゃないか、そう考えたんです。ですから、はじめは『アニメ界の闇を暴く社会派小説にしよう』と」
  • 「文明史から見たトルコ革命」書評 科学主義だが矛盾多い建国の父|好書好日

    ISBN: 9784622088851 発売⽇: 2020/03/04 サイズ: 20cm/249,55p 文明史から見たトルコ革命 アタテュルクの知的形成 [著]M・シュクリュ・ハーニオール 不思議な人物である。その名はムスタファ・ケマル・アタテュルク。オスマン帝国の軍人であり、トルコ共和国の初代大統領、「建国の父」として長く尊敬された。その政治はむしろ専制的であったが、ともかくもフランス風の世俗的共和国を作り上げ、西欧列強を相手に国の独立を維持した。面白いのは、この人物が徹頭徹尾、19世紀ヨーロッパ的な人物であったことだ。 幼少時から受けた教育によって科学の力を信じたアタテュルクは、SF小説や科学を啓蒙する著作で知られるH・G・ウェルズを愛読し、心からの科学主義者であった。ルソーを引用し、フランス第三共和制を完璧な政治体制であると考えたアタテュルクは、これをイスラム圏において実現しよう

    「文明史から見たトルコ革命」書評 科学主義だが矛盾多い建国の父|好書好日
    gryphon
    gryphon 2020/10/20
    メモ
  • 「エリートたちの反撃」書評 ドイツ論壇を揺るがした論争|好書好日

    エリートたちの反撃 ドイツ新右翼の誕生と再生 [著]フォルカー・ヴァイス 2010年、ドイツで論壇を揺るがす「ザラツィン論争」が起こった。 中道左派の社会民主党(SPD)の財政専門家で、独連銀の理事になってまもないティロ・ザラツィンが、ドイツに帰化したトルコ系などを「福祉に依存するクズ」と呼び捨て、排外主義と人種差別むきだしの著書『ドイツは自滅する』(未邦訳)をベストセラーにしたのである。書はこの論争を吟味し、右派言論の歴史的系譜を探る社会思想史。日では続編にあたる『ドイツの新右翼』が先に訳されたが、シュペングラー『西洋の没落』以来の「没落文学」を概観し、日の読者にはむしろわかりやすい順番だろう。 この種のはえてして保守主義とナショナリズム、排外主義、人種主義などが混然としがちだが、記述と言葉遣いも慎重かつ平明。日でヘイトスピーチが現象化したのと同時期のこの論争が、単にドイツの特

    「エリートたちの反撃」書評 ドイツ論壇を揺るがした論争|好書好日
    gryphon
    gryphon 2020/10/07
    「2010年、ドイツで論壇を揺るがす「ザラツィン論争」が起こった。  中道左派の社会民主党(SPD)の財政専門家で、独連銀の理事になってまもないティロ・ザラツィンが…」
  • 『徳川秀忠』『「関ケ原」の決算書』 研究・マスコミ両立 最期まで現役 朝日新聞書評から|好書好日

    徳川秀忠/「関ケ原」の決算書 [著]山博文 この2冊は、今年3月に急逝した著者の遺著である。『「関ケ原」の決算書』の校正終了直後に没したという。 学者はマスコミへの露出が増えて名前が売れると、業が疎(おろそ)かになりを粗製乱造しがちである。著者の活動には批判もあったが、メディア活動と研究活動を両立させた希有な歴史学者だった。 『徳川秀忠』は初代徳川家康と三代家光の間に挟まれて影の薄い江戸幕府二代将軍の評伝である。秀忠は関ケ原合戦に間に合わなかった凡庸な武将と見られてきた。 だが家康は当初長期戦を想定しており、秀忠に与えた任務も信州上田城の真田昌幸を降参させることだった。戦局の急変により家康は秀忠に急ぎ西進するよう命じるが、その使者は川の増水で秀忠のもとに着くのが遅れた。著者は、家康が秀忠の遅参を叱責(しっせき)した話は後世の創作であると指摘する。 とはいえ、天下分け目の戦いに参加でき

    『徳川秀忠』『「関ケ原」の決算書』 研究・マスコミ両立 最期まで現役 朝日新聞書評から|好書好日
    gryphon
    gryphon 2020/06/13
    “学者はマスコミへの露出が増えて名前が売れると、本業が疎(おろそ)かになり本を粗製乱造しがちである。著者の活動には批判もあったが、メディア活動と研究活動を両立させた希有な歴史学者だった。”
  • 「トラジャ」 うごめく欲吸い上げた執念の取材 朝日新聞書評から|好書好日

    トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉 著者:西岡研介 出版社:東洋経済新報社 ジャンル:産業 JR東日労組の大量脱退、JR北海道の社長2人と組合員の相次ぐ死…。JR東日の30年に及ぶ革マルの呪縛からの解放、「JR革マル」対「党革マル」の内ゲバ、今なお続くJR北… トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉 [著]西岡研介 「積極攻撃型組織防衛論」。国際紛争の話ではない。JR東日労組の執行委員長に就き、革マル派の「ナンバー2」といわれた松崎明が編み出した、「組織内部の『敵』を見い出し、その『内部の敵』を徹底的に叩くことによって組織を強化し、外部の攻撃から組織を守る」ための理論である。 公安当局が「影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透している」とするほどにJR東日の内部で長らく続いてきた「JR革マル」対「党革マル」の内ゲバ。松崎の死を転機に組合の弱体化を画

    「トラジャ」 うごめく欲吸い上げた執念の取材 朝日新聞書評から|好書好日
    gryphon
    gryphon 2019/10/29
    “社長経験者二名、そして組合員の相次ぐ死。その前後に発生した脱線事故やデータ改ざん。「『結婚式』を妨害する方法」「アルコール検査をボイコット」…”
  • 「異世界転生もの」誕生の瞬間に思いを馳せたくなるラノベ 伊藤ヒロ「異世界誕生 2006」|好書好日

    「トラックに轢(ひ)かれて死んだはずの無職・引きこもりのタカシは、異世界に転生。熱膨張で敵の砲を使えなくする作戦を始め、現代の知識を使い活躍する」というのは異世界転生もののあらすじにしてもあまりに既視感が強すぎる。だが、これが息子を交通事故で亡くした母親により書かれたものだとしたら? 伊藤ヒロは、ヒーローが実在するアメリカ現代史を描くアラン・ムーアの名作『WATCHMEN』(小学館集英社プロダクション)の日版に挑んだ『魔法少女禁止法』(エンターブレイン)、沼正三『家畜人ヤプー』をライトノベルに「リメイク」した『家畜人ヤプー Again』(鉄人社)など挑戦的な作風で知られる書き手。そんな彼の『異世界誕生 2006』は、事故死した長男の「異世界転生後」を書き続ける母親・嶋田フミエの物語だ。 しかし少なくない読み手が早々に挫折するのではないかと心配になるほど、書で描かれる光景は痛々しい。息子

    「異世界転生もの」誕生の瞬間に思いを馳せたくなるラノベ 伊藤ヒロ「異世界誕生 2006」|好書好日
    gryphon
    gryphon 2019/10/08
    なかなか興味深い→“息子の死を受け入れずに執筆に没頭するフミエ…肝心の彼女の小説は稚拙…自責の念に駆られる元トラック運転手の片山青年は、まったくの善意で彼女の作品をネットで公開…それは匿名の悪意に”
  • コミック・ブレーク (広告特集) : 紅霞後宮物語~小玉伝~ [作]雪村花菜 [画]栗美あい - 朝日新聞社メディアビジネス局 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■「軍人皇后」が活躍する人気小説をコミカライズ 関小玉(かんしょうぎょく)は卓抜した武功で将軍にまで出世した男前な才女。ところが相棒だった文林(ぶんりん)が、なんと大宸帝国皇帝の座につき、彼に請われて入内(じゅだい)することに。後宮「紅霞宮(こうかきゅう)」に入り、34歳で皇后となるのだった! 原作は第2回ラノベ文芸賞金賞に輝いたベストセラー小説『紅霞後宮物語』(富士見L文庫/KADOKAWA)。“軍人皇后”が活躍する異色の中華ファンタジーだ。 武官上がりのヒロインが女の戦場である後宮に飛び込み、たちまち頂点に立ってしまうという前代未聞の展開に引き込まれる。ファンタジーのヒロインが30代の、いわゆるオトナ女子なのも異例。男以上にりりしく、目下の者には細やかな気遣いを見せる小玉は、多くの女性があこがれるに違いない。古代中国にはヨーロッパとも日とも異なるエキゾチックな華やかさがあり、それを鮮

    コミック・ブレーク (広告特集) : 紅霞後宮物語~小玉伝~ [作]雪村花菜 [画]栗美あい - 朝日新聞社メディアビジネス局 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    gryphon
    gryphon 2017/02/16
    『「軍人皇后」が活躍する人気小説をコミカライズ』
  • コミック・ブレーク (広告特集) : 〈女優・のんのコミック感想文 のんびりーでぃんぐ〉あそびあそばせ [作]涼川りん - のん(女優) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■正常ではないのに健康的? な女子の面白さ 『あそびあそばせ』とタイトルが書かれ可愛く奇麗で瞳に吸い込まれるような素敵な絵で女の子が描かれているのを見て、“笑える”という前情報をどう捉えたらいいのか少し混乱しました。その印象からゴシックな世界観のあるページを想像して開いてみると、けん玉やヨーヨーを持って楽しそうな三人の絵が描いてあって、『あ、やっぱり装丁の雰囲気とは違うのかな?』と思って読み始めたら、突然勢いの良いビンタ! 音の文字が清々(すがすが)しくて、一気に頭の中がクリアになりました。ビンタって意味もなくやりたくなる! ビンタって面白い! シンプルな好奇心や子ども心にとても共感して、三人とも平気で悪い事したり、あの手この手で自分の欲望を満たそうとしたりするのが楽しかったです。 その中で挫折したり全力で悔しくなったり格好付かない感じが、女子中学生の醍醐味(だいごみ)! という風に感じて

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    gryphon
    gryphon 2017/02/16
    というのがある。
  • 「会津という神話」書評 呼び戻された「悲劇」の死者|好書好日

    会津という神話 〈二つの戦後〉をめぐる〈死者の政治学〉 (MINERVA人文・社会科学叢書) 著者:田中 悟 出版社:ミネルヴァ書房 ジャンル:哲学・思想・宗教・心理 幕末維新期、多くの戦死者を出した会津は、「犬死に」ともいえる不条理をその後いかに克服したのか。戊辰戦争や西南戦争での戦死者を会津の人々がどのように認識し、自らのアイデンテ… 会津という神話 〈二つの戦後〉をめぐる〈死者の政治学〉 [著]田中悟 「いまだに長州への怨念(おんねん)を抱いている」 お酒の席でそんな思いを吐露する会津の人と、私はこれまで何度も出会ってきた。幕末の戊辰戦争で長州軍にさんざん痛めつけられた会津は、いまでもその時の恨みを忘れていないというのである。 しかし、書の著者はそのような感情は戦後になって高揚したもので、戦前・戦中の会津では、長州人と同じ「勤皇精神」の持ち主だという思いが大勢を占めていたという。「

    「会津という神話」書評 呼び戻された「悲劇」の死者|好書好日
    gryphon
    gryphon 2016/06/20
    まあ、意識というのはどこで「達成された」とするかは難しい部分もある。「田沼の腐敗イメージは『栄華物語』で一掃された」「綱吉の悪イメージは『将軍様と犬公方』で一掃された」ともいえない…
  • 「江戸日本の転換点」書評 列島改造!! 成長の限界に直面|好書好日

    江戸日の転換点 水田の激増は何をもたらしたか (NHKブックス) 著者:武井 弘一 出版社:NHK出版 ジャンル:新書・選書・ブックレット 江戸日の転換点―水田の激増は何をもたらしたか [著] 武井弘一 明治以後、江戸時代の社会は、概して否定的に見られてきた。それが参照すべきものとして見られるようになったのは、むしろ近年である。それは、戦後日で、「日列島改造」と呼ばれた経済の高度成長があったあと、成長の停滞とともに、環境問題など、さまざまな矛盾が露呈してきたことと関連している。そのため、江戸時代に、低成長で持続可能な経済のモデルが見いだされるようになった。 書が覆すのは、江戸時代にそのように静的な社会があったという見方である。実は、17世紀に日中で、新田開発が進められた。見渡すかぎり広がるような水田の風景が生まれたのはこの時期である。それまで水田は主として山地にあった。これこそ

    「江戸日本の転換点」書評 列島改造!! 成長の限界に直面|好書好日
    gryphon
    gryphon 2015/06/11
    “18世紀に入ると、この発展は飽和状態に達し、また、水田の普及がさまざまな困難をもたらした。最大の問題は、地味の低下による肥料の必要である。その結果・・・”
  • 「琉球史を問い直す―古琉球時代論」書評 周辺諸国との交渉から読み解く|好書好日

    琉球史を問い直す―古琉球時代論 [著]吉成直樹・高梨修・池田榮史 沖縄の歴史を論じる時に二つの態度があり得る。(1)他国(日を含む)との関係に配慮するが、沖縄の内発的な発展を重視する。(2)東アジア諸国、とくに日との交渉を重視する。書は(1)を批判して(2)の立場に立ち、グスク時代の始まり(11世紀ごろ)から琉球国への島津氏の侵攻(1609年)まで(古琉球時代という)を再検討する。 歴史学は科学であり、客観的な考察を身上とする。だが古琉球時代については文字史料が乏しく、日中世史の通常の分析方法が有効でない。そのため史像の解明には様々な工夫が必要であり、それは時として現代的な思想信条(沖縄は独立すべきだ等)と抜き差しならぬ連関をもつ。 グスク時代の幕開けは喜界島(奄美群島)からの住民の移住を契機とする。琉球の尚王朝の誕生は倭寇(わこう)の活動の産物である。そう書は説く。その史像は到

    「琉球史を問い直す―古琉球時代論」書評 周辺諸国との交渉から読み解く|好書好日
    gryphon
    gryphon 2015/06/11
    “グスク時代の幕開けは喜界島(奄美群島)からの住民の移住を契機とする。琉球の尚王朝の誕生は倭寇(わこう)の活動の産物である。そう本書は説く”
  • 「ヘイト・スピーチという危害」書評 抑圧にならぬ規制は可能か|好書好日

    ISBN: 9784622078739 発売⽇: 2015/04/11 サイズ: 20cm/293,43p ヘイト・スピーチという危害 [著]ジェレミー・ウォルドロン 特定の人種・民族・宗教集団を差別し排撃するヘイト・スピーチは、近年、日社会でも見られ、問題となっている。ヘイト・スピーチ規制はカナダ、デンマーク、ドイツ、ニュージーランド、イギリスなどにあるが、アメリカ合衆国では、連邦憲法修正第1条で規定された「言論の自由」を絶対視する立場から、見送られてきた。 これに対し、アメリカの法学者ウォルドロンは、ヘイト・スピーチを、民主的社会の市民としての尊厳を奪う危害と位置付け、規制論を正面から展開する。ポルノグラフィーの氾濫(はんらん)する空間で女性が安心して暮らせないように、立場の弱いマイノリティーは、自分たちが社会の平等な構成員だという確信を、差別表現によって脅かされやすいというのである

    「ヘイト・スピーチという危害」書評 抑圧にならぬ規制は可能か|好書好日
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    gryphon 2015/06/11
    “イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画の是非が議論…著者は、信者の尊厳を奪うものとまではいえず、宗教体系への批判なので容認・・・自らのアイデンティティー自体への攻撃と同一視するのは過剰反応”
  • 服部英雄「蒙古襲来」書評 「神風」が吹いたのは真実か|好書好日

    蒙古襲来 [著]服部英雄 私の師、中世史家・石井進がもっとも愛した弟子がこのの著者・服部英雄である。地域に密着しての綿密な取材には定評があり、著書は数々の賞に輝く。その彼が日が体験した数少ない外国との戦いの一つ、元寇(げんこう)の解析に挑む。 元寇研究には、石清水(いわしみず)八幡宮の周辺で作成された『八幡愚童訓(はちまんぐどうくん)』を用いるのが従来のやり方であった。だが著者はこの史料を欺瞞(ぎまん)に満ちたものとして斥(しりぞ)け、貴族・藤原兼仲(かねなか)の日記『勘仲記(かんちゅうき)』、従軍した武士たちが記した文書(軍忠状〈ぐんちゅうじょう〉と称する)、また竹崎季長(たけざきすえなが)が描かせた絵巻物『蒙古襲来絵詞(えことば)』を分析の基軸に据えた。 蒙古軍は文永11(1274)年10月20日に初めて来襲するが、その翌日には退却した、と言われてきた。だが書によると、7日ほどの

    服部英雄「蒙古襲来」書評 「神風」が吹いたのは真実か|好書好日
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    gryphon 2015/04/07
    “元は伝統的な華夷(かい)秩序の樹立を望んだ。だから幕府が対応を誤らなければ元寇はなかった、というのが主流学説ではなかったか”
  • 「すべては1979年から始まった」書評 「革命」「進歩」の近代に幕引き|好書好日

    すべては1979年から始まった 21世紀を方向づけた反逆者たち 著者:クリスチャン・カリル 出版社:草思社 ジャンル:エッセイ・自伝・ノンフィクション すべては1979年から始まった―21世紀を方向づけた反逆者たち [著]クリスチャン・カリル 書によれば、21世紀は1979年から始まった。この年、五つの出来事(物語)が17〜20世紀を規定してきた近代に挑戦したのだった。 それは、中国文化大革命を終わらせた前年の「第十一期三中全会」を受け、(1)79年から始まったトウ小平の「社会主義的近代化」(経済改革)であり、(2)1月のイスラム革命、(3)5月サッチャーが英国首相に就任したこと、(4)6月ローマ法王ヨハネ・パウロ二世の母国ポーランド訪問、(5)クリスマスに開始されたソ連のアフガン侵攻、の五つだ。 これらは一見偶然が重なっただけのようにみえるが、書はそうではないという。 (1)と(4)

    「すべては1979年から始まった」書評 「革命」「進歩」の近代に幕引き|好書好日
    gryphon
    gryphon 2015/04/07
    “21世紀は1979年から始まった。(1)トウ小平の「社会主義的近代化」(2)イスラム革命、(3)サッチャーが英国首相に就任(4)ヨハネ・パウロ二世の母国ポーランド訪問、(5)ソ連のアフガン侵攻”
  • 「ブラックウォーター 世界最強の傭兵企業」書評 許されるのか、私企業の武装|好書好日

    ブラックウォーター——世界最強の傭兵企業 [著]ジェレミー・スケイヒル 戦争とは国と国とが争うものだと常識的に考えていたが、最近ではそうとも限らないらしい。イラク戦争を機にブッシュ政権が要人警護や兵站(へいたん)輸送の分野で民営化をつよく押し進めた結果、世界の紛争地では戦闘の一端を軍ではなく私企業が担うようになっている。その先頭を突っ走るのがブラックウォーターという巨大な傭兵(ようへい)企業だ。 同社の評判を一気に落としたのが2007年にバグダッドで起きた「血の日曜日」事件と呼ばれる虐殺事件である。これは銃器で武装した同社の契約要員が、まったく罪のないイラクの一般市民14人を殺害、18人に傷害を負わせるという悲惨な事件だった。 同社の傭兵の言い分はこうだ。テロや戦闘が頻発し混沌(こんとん)を極めるイラクでは相手が一般人か兵士かを見極める暇などなく、少しでも怪しい挙動があったら有無を言わさず

    「ブラックウォーター 世界最強の傭兵企業」書評 許されるのか、私企業の武装|好書好日
    gryphon
    gryphon 2014/10/09
    パトレイバーで「警備会社の名目で、その実は傭兵隊」の「SSS」が描かれたのは90年代だった。2014年の現実。
  • コミック・ブレーク (広告特集) - コミック・ブレーク (広告特集)|BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    〈私のコミック履歴書〉女優 優香 目からウロコの光秀像 ――小さいころはどんなマンガを読んでいましたか。 優香 好きだったのは『ドラゴンボール』ですね。お兄ちゃんがコミックスを集めていて、アニメも観(み)ていました。最近もネットフリックスでずっと観てい………[もっと読む] [掲載]2018年03月22日 〈くるり・岸田繁の奇想転外〉BLUE GIANT SUPREME [作]石塚真一 ■次なる世界は、遠く遠くの連峰の中腹あたり、長い長い尾根、である  作は、山岳救助を題材にしたヒット作『岳』の作者、石塚真一氏の『BLUE GIANT』の欧州編にあたる。主人公のサックス奏者、宮大がミュンヘンへ旅立………[もっと読む] [掲載]2018年03月22日

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    gryphon
    gryphon 2014/09/22
    ちょっと最近この企画ページ読みのがすことが多いので、はてなアンテナに入れておこう。
  • 「医学的根拠とは何か」書評 身近で難解な問題を問い直す|好書好日

    医学的根拠とは何か [著]津田敏秀 福島第一原発事故以降、私たちはこれまで耳に馴染(なじ)まなかった「シーベルト」「ベクレル」等の単位を聞く機会が増えた。一般市民の関心は何より健康への影響だが、専門家の回答は釈然としないものばかり。実は何か重大な危機を隠蔽(いんぺい)しているのではないか? そんな猜疑心(さいぎしん)も煽(あお)られたが、事態はもっと構造的な問題から派生しているようだ。 疫学を専門とする筆者は、昨今の100ミリシーベルトを目安として「がんの増加が見られない」とする報告の問題点を指摘する。単に「リスクの上昇が証明されていない」との言及が、いつの間にか発がんの閾値(しきいち)(刺激となる最小限の値)のように考えられてしまっている、と。一方、WHO(世界保健機関)の健康リスクアセスメントは、100ミリシーベルト以下であってもがん発症の可能性を指摘。このい違いは、ICRP(国際放

    「医学的根拠とは何か」書評 身近で難解な問題を問い直す|好書好日
    gryphon
    gryphon 2014/02/05
    これはタイトル勝ち。タイトルだけで手に取りたくなる
  • 「ケンカ十段」の実像|好書好日

    芦原英幸正伝 [著]小島一志、小島大志 1970年代の実録マンガ「空手バカ一代」で、「ケンカ十段」芦原英幸は、師匠で主人公の大山倍達と比肩しうる人気を集めた。 書は80年3月、極真会館からの除名宣告を受け激高した実在の芦原が、実力で決着をつけようと大山に迫る所から始まる。 伝説の「脱神話化」を目指したなのだが、強さの逸話には事欠かない。総部指導員も歯が立たなかった外国人空手家を子ども扱いし、銃を持った極真会館支部長を一瞬で無力にした。それでいて、無邪気でやたらおしゃべり。指導は進歩的。若いころはアイビースタイルを好んだという。 『大山倍達正伝』の著者が「芦原否定派」からも綿密に裏取りをして削り出した、陰影深い格闘家像。 ◇ 新潮社・2100円

    「ケンカ十段」の実像|好書好日
    gryphon
    gryphon 2014/02/05
    朝日新聞「芦原英幸正伝」書評。