ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (3)

  • nix in desertis:「イギリス農業革命」の記事の落ち穂拾い

    はてブでめちゃくちゃ反応があって,「この記事そんなに伸びる要素あったっけかな」と思いつつ,ブコメを読んでいくつか記事の補足をしておく。 >骨肥料の誕生と刃物産業の関わりの伝承はナイフ好きには分かりやすいがほとんどの人にはわかりにくい。 骨肥料と刃物産業の関わりの逸話はこれに記載がある。このコメントは,記事に「農業革命とは,狭義には農業技術の革新である。細かく言えば農具の改良や土壌改良手法の確立等もあいまって全般的に改良されたようなのだが」と書いたのを補足していくれていて助かる。実際に骨粉を撒いての土壌改良は18世紀の農業技術の革新の一つで,19世紀に骨粉が供給していたのはリンと特定されて,帝国主義時代の欧米諸国はリン鉱石と「海鳥の糞」を求めて世界中を駆け回ることになる。 それはそれとして,牛骨の利用というと個人的にはやはりボーンチャイナを連想するところで,18世紀のイギリス人の牛骨活用が

    gryphon
    gryphon 2020/08/06
    ハーバー・ボッシュ法は、その開発者ハーバーの数奇かつ悲喜劇的な生涯を含め知っておくといいと思うので「栄光なき天才たち」を。/この前どこからパラ読みした伝記では「訪日し日本軍に毒ガス戦を教えた」説が…
  • nix in desertis:舞の海講演会について(文字起こし有)

    ・“昭和天皇万歳”集会で――舞の海氏が排外発言(週刊金曜日) この週刊金曜日の記事が物議を醸したが,当に舞の海がそんなことを言うのか疑問であったので,映像を紹介されたこともあり,そちらを視聴してみた。以下の動画の45分頃からが舞の海の講演。 結果から言えば,週刊金曜日の記事はひどい発言の改竄である。舞の海氏が気づいて訴えたら弁解の余地がないレベルだと思う。一応言っておくと,舞の海氏の講演内容に残念な点が無いわけではない。しかしそれは非常にダメな俗流若者論であったり精神論であったりする面であって,週刊金曜日の言うような点での問題点ではない。 “「外国人力士が強くなり過ぎ、相撲を見なくなる人が多くなった。NHK解説では言えないが、蒙古襲来だ。外国人力士を排除したらいいと言う人がいる」と語ると、参加者から拍手が湧いた。“日の丸”旗を手にした男性が「頑張れよ」と叫び、会場は排外主義的空気が顕著に

    gryphon
    gryphon 2014/05/27
    …ちょっと待て、これ格闘技的にめちゃくちゃスリリングな読み物やん!!超巨漢・曙太郎に、最小兵力士・舞の海はどう立ち向かうのか?本場所前の稽古時から展開される駆け引きと、実際の勝負の綾と。
  • nix in desertis:『リンカーン』(映画)

    これは傑作。作はアメリカ合衆国第16代大統領リンカーンを描いたものだが,生涯すべてを扱っているわけではない。どころか作中にゲティスバーグの演説のシーンもなければ,奴隷解放宣言のシーンもないのである。1865年1月のわずか1ヶ月間だけを極めて濃密に描いたのがこの映画だ。奴隷解放を法的に根拠づける憲法修正第13条の下院可決が1月31日のことで,南北戦争の終結は4月9日のことである。リンカーンがこの2つの難題に対してどう挑んだのかが,作の焦点である。 作中でおおよそ説明されるものの,これらがいかに難題であったか列挙しておく。 ・憲法修正には出席議員の2/3以上の賛成が必要だが,共和党が全員賛成したとしてもまだ20票足りない。 ・共和党も一枚岩ではなく,解放は参政権を含めない法的平等にとどめたい保守派と,参政権なども含めたラディカルな解放を望む急進派に分かれていた。 ・戦争終結してからゆっくり

    gryphon
    gryphon 2014/05/04
    架空の存在として「憲法修正を狙うリンカーンが戦争を長引かせために戦死した兵士と、その遺族」を思い浮かべるとこの映画はさらに面白い(いや、映画でそれを描かないのは仕方ないが)。
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