レバノンのベイルート国際空港からイラク・バグダッドに向かったレバノンの中東航空の旅客機が6日、イラク当局の着陸許可を得られず、引き返す騒ぎがあった。乗り遅れたイラクのアミリ運輸相の息子が腹いせに、着陸を許可しないよう電話で指示したもようだ。ロイター通信が報じた。 中東航空によると、最終案内をしても空港のラウンジにいた息子と友人は結局搭乗せず、同機は6分遅れで出発した。息子は「私は着陸を許さない」と騒ぎだし、イラクに電話をかけたという。 イラク運輸省の報道担当者は、着陸を許可しなかったのは空港の保守点検のためで、息子の搭乗予定もなかったと関連を否定したが、空港関係者によると、引き返させられたのはこの中東航空機だけだった。(共同)