図1●「Anyca」アプリの画面。マニアック系、エコカー、軽自動車など300台が登録されている。高級電気自動車「テスラ」のシェア登録もある あこがれのクルマ「Citroën DS」がいきなり表示されたのには驚いた。今はドイツ車に乗る筆者だが、20年弱をハイドロニューマチック(オイルとガスを利用した独自のサスペンション)のモダンシトロエンと暮らしていた者からすると、この1955年から約20年間製造されたビンテージのモデルは、夢想するだけの存在であり、それをリアルに運転できるなどとは一瞬でも思ったことはない。 ディー・エヌ・エーが9月9日に開始した個人間のカーシェアプラットフォーム「Anyca」(エニカ)には、「一生に一度は乗ってみたいクルマ」「あこがれの旧車」といった括りがあり、そこには件のCitroën DSをはじめとして、非日常的なクルマがシェア用に登録されている(図1)。普通、レンタカ