2010年10月12日、重慶市の江津区人民政府は記者会見を行い、10月8日付で“財新網(財新ネット)”が報じた「“風水(地相判断の占い)”が引き起こした禍? 重慶の不動産開発業者と役人の闘争実録」という記事は甚だしく事実と異なる旨の声明を発表して釈明を行った。 建築品質に隠れた危険性が判明したとして… 当該記事が報じたのは、重慶市の不動産開発業者“坤泰房地産有限公司(“房地産”=不動産)”<以下「坤泰」>と江津区人民政府<以下「区政府」>間の紛争で、坤泰が進めるマンション“水映康城”の3号棟の建設工事が区政府によって停止命令を受けたことに関わるものであった。この紛争の内容を簡潔に取りまとめると次のようになる: 【1】坤泰は2006年4月に長江(=揚子江)河岸で“濱江大道”に面した、眺望良好な土地の使用権を取得し、3棟のマンションからなる“水映康城”の建設を計画した。マンション3棟は高さ10