福岡県田川市立大藪小で2009年、当時の男性校長(55)が学校管理の給食費約50万円を個人口座に移していた問題で、校長が全額を住宅ローン返済に充てていたことが、20日分かった。 校長は市教委の調査に対し私的流用を否定していたが、県教委の指示を受けた再調査で判明した。 関係者によると、校長は現在、自宅待機しており、肩書は同市立鎮西小付校長。大藪小に勤務していた09年12月、給食費の残金約50万円を個人口座に移し、10年7月に全額を住宅ローンの返済に充てたという。 校長は「残金で基金のようなものをつくる」と教頭ら3人に説明し、残金を移していた。調査に対し「適切に残高を処理できず、指導を受ける恐れがあったため残金を移した。複数の口座から金を引き出してローンを返済した。問題の口座が含まれているとは知らず、故意ではない」と説明しているという。 この問題を巡っては、大藪小の後任校長が不適切な処理に気づ