衆院東京15区補選での立候補を正式表明した乙武洋匡氏=東京都内で2024年4月8日午後2時9分、島袋太輔撮影 公職選挙法違反で有罪が確定した柿沢未途元衆院議員(自民党を離党)の辞職に伴う衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)を巡り、各党の対応が揺れている。自民は、作家の乙武洋匡氏を推薦する方針を示していたが、乙武氏が自民推薦に消極的な姿勢を見せたことなどから先行きが不透明に。公明党は乙武氏の推薦に慎重姿勢で、国民民主党は、自民が乙武氏の推薦方針を示したことから乙武氏への相乗りを慎重に判断する方針に転じた。各党の思惑が複雑に絡まるなか、注目の選挙戦がスタートしようとしている。 「(自民による乙武氏推薦の話は)ぶっ壊れるかもしれない」。自民の都連幹部は東京15区補選を巡る情勢が当初の想定とは違った方向に向かいつつあることに危機感を示した。乙武氏は、地域政党「都民ファーストの会」(都