週末なので趣向を変えて、最近見たDVDをご紹介したい。 昨日のエントリで、ベートーベンの「第9」に言及したが、私が子供だった1970年代前半は、まだまだ社会主義や共産主義の神話が生きていた頃だった。家でとっていた新聞は朝日新聞、のち毎日新聞だったが、文革下の中国で、ベートーベンの第9交響曲の「歓喜の歌」が、ブルジョワ芸術として否定されているという記事が、毎日新聞に無批判に出ていて、子供心に疑問を感じたものだ。 その頃から、人間の内心の自由に平気で踏み込んでくる共産主義というものに対し、同様の傾向を持つファシズムに対すると同様、不信感を持ち始めていた。私は子供の頃から極右と極左が嫌いだった。ついでに言うなら、もう日本共産党はマルクス主義政党ではないのだから、党名を変更すべきだと思う。 中学にあがった年、私はクラシック音楽に興味を持つようになったが、買い与えられた学習百科事典を読むと、ソ連で行