■要旨 国内景気は消費の低迷が長期化し停滞色が強まっている。 2021年4-6月期の実質GDP(8/16公表予定)は、前期比+0.4%(年率+1.5%)のプラス成長になったと推計される。住宅市場は需要の高まりを受けて在庫数が減少するなか価格が上昇している。2021年4-6月期の新設住宅着工戸数は前年同期比+8.1%増加、首都圏のマンション新規発売戸数は+151.9%増加、中古マンションの成約件数は+55.4%増加した。地価は下落地区が減少している。 オフィス賃貸市場は、東京のオフィス空室率が6%を超えた。東京23区のマンション賃料は上昇基調が弱まり横ばいとなっている。2021年4-6月累計の延べ宿泊者数はコロナ禍以前の2019年対比で▲57.7%減少した。物流賃貸市場は、首都圏・近畿圏ともに空室率が1%台で推移し需給環境は良好である。 2021年第2四半期の東証REIT指数は+6.8%上昇