スペインとポルトガルが発祥だというエンパナーダ(またはエンパナダ)。ミートパイのように、パイ生地風のパンの中に、ひき肉やシーフード、野菜やチーズなどが入ったお惣菜パン。中南米諸国ではとても一般的なもので、これまた中南米諸国からの移民が多いアメリカでも珍しくはありません。各国や各家庭によって入れる具は様々で、また調理方法も、油で揚げる派とオーブンで焼く派があるようです。 中南米からの移民が住民の大多数をしめるマイアミに住んでいた頃、私はこのエンパナーダをよく食べたものでした。ホームパーティーでは大皿で出される定番のパーティー料理で、また会社勤めしていた頃には、誰かの差し入れで箱詰めのエンパナーダが会社のキッチンに並ぶことも。コーヒータイムにラテン系のカフェに行くと、ベーグルやマフィンの横に(というかその代わりに)エンパナーダがかなりの存在感で並んでいたりするほど。出来立て熱々のエンパナーダ、