ロンドン(CNN) 英司法省は6日、同国で1963年に起きた「大列車強盗事件」の実行犯の1人で、病状悪化で死期が近いとされるロナルド・ビッグズ受刑者(79)の釈放を認めた。 イングランド東部ノリッチの病院に搬送されたが、当初付き添った刑務官3人も病床から離れたという。ストロー司法相は「病状は最近悪化し、医学的な見地から同受刑者の回復は見込めないと判断した」との声明を発表、釈放は温情的な立場から決定されたことを明らかにした。 受刑者の息子によると、重度の肺炎などを患い、歩行や会話も困難で、飲食も出来ない。存命は今後数日間と覚悟しているという。家族はここ数年、高齢を理由に仮釈放を要請してきたが、歴代の司法相は自らの犯行を悔いていないとしてはねつけてきた。 息子によると、受刑者は以前の会話で、犯行への後悔の念は吐露したが、事件後の人生については満足感を表したという。 事件はスコットランド・グラス