日が短くなり、暖房器具が手放せなくなってきた冬のフランス。椅子に座ってパソコン作業をするには不向きな季節で、ふと日本を、そしてこたつを思い出していた頃、“ヨーロッパ初”の触れ込みでこたつの展示販売会が開かれているとの情報を聞きつけ、ナリナリドットコムのフランス特派員はさっそく会場を訪れてみた。 「私は日本の家具で一番好きなのがこたつなのです」。こたつを販売するル・ヴレ・ムーブル・ジャポネ(=“日本の本物の家具”の意)社のオリビエ・カラメル代表は、流暢な日本語で話し始めてくれた。こたつだけでなく、ヨーロッパで日本の家具はそれほど知られておらず、彼の談によればその良さがわかるのは「1,000人いて1人くらい」の状況だという。オリビエさんは20年にわたり、日本とフランスの間で日本の家具について学んだそうで、その深い造詣からは、日本の職人仕事、本物志向についての深い愛情を感じさせる。 今回、展示会