この時季になると、選手の移籍や去就問題が中心のプロ野球と違い、プロサッカーのJリーグは昇格や降格を巡る戦いが熱を帯びる。 九州のチームも悲喜入り交じるドラマが展開中だ。J1では、長崎がJ2へ降格し、鳥栖は12月1日の最終節に残留を懸けた大一番を控える。 J2大分はJ3まで降格する苦難を乗り越え6季ぶり3度目のJ1昇格を果たし、福岡はJ1参入プレーオフ進出を土壇場で逃した。熊本は無念のJ3降格となり、代わって鹿児島がJ2に昇格する。 Jリーグは今月20日、日本フットボールリーグ(JFL)に所属する八戸の来季J3入会を承認した。 八戸は青森県初のJクラブで、これで39都道府県に計55クラブが根を張ることになる。12球団が都市圏に本拠地を置く日本野球機構(NPB)とは異なり、5倍近い数が全国に裾野を広げる。 支援企業やサポーター確保は今後、より厳しくなるに違いないが、NPBとは対照的な道を歩むJ