非常に活発な銀河の中心にある超大質量ブラックホールは、その周囲で塵やガスが激しく摩擦を起こすことで非常に明るく輝きます。 このような天体は「クエーサー(Quasar)」と呼ばれ宇宙で最も明るい天体の一つです。 100億光年という遠方の宇宙で見つかるクエーサーは基本的に、孤立した天体として発見されるのが普通でした。 しかし米イリノイ大学(University of Illinois)、千葉大学先進科学センターの国際研究チームはこのほど、地球から108億光年離された遠方宇宙で、ペアとして近接する「二重クエーサー」の発見に成功したと発表しました。 それぞれのクエーサーの銀河同士が合体する様子も捉えられています。 これは銀河の合体によって巨大銀河や超大質量ブラックホールが成長する現場を100億光年以上の遠方宇宙で捉えた世界初の発見例です。 研究の詳細は、2023年4月6日付で科学雑誌『Nature