2022年5月17日の日経新聞夕刊に日経アートの「驚異の超絶技巧 明治の工芸」が掲載され、そのなかに錦光山の「祭礼図薩摩花瓶」があることを私の友人が知らせてくれた。ありがたいことに、その友人がその花瓶を購入すると言っていたので拝見できるのを楽しみにしていたところその機会が巡ってきました。 友人のところへ訪れると、さすがに日経アートだけあって、パンフレットに錦光山の「祭礼図薩摩花瓶」の紹介文があり、サイズは径13.5、高さ31.4cmとなっており、京都の清水三年坂美術館の村田理如館長の鑑定書付でありました。 村田館長のパンフレットの「祭礼図薩摩花瓶」の紹介文によると、「慶応3(1867)年のパリ万博、明治6(1873)年のウイーン万博への出品を機に薩摩焼の生地に細密な金彩色絵を施した『京薩摩』が海外で人気を博しました。中でも江戸時代から続く老舗の錦光山は京薩摩最大の窯元で、将軍の御用品も作っ
