自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、安倍派関係者らが首を傾げる事態が起きている。松野博一官房長官をはじめ、有力議員がパーティー券販売におけるノルマ超過分のキックバック(還流)を受けていたとして、連日のように報じられている中で、派閥会長を目指していた下村博文元政調会長の名前が全く出てこないのだ。 新聞、テレビ報道を見ると、決まって「関係者」が明らかにしたとなっている。これは検察側からのリーク、というのが永田町の常識だ。松野官房長官をはじめ「5人組」と呼ばれる幹部たちが、相次いでキックバックを受けていたと報道された。 5人のうち松野官房長官、西村康稔経産相、高木毅国対委員長は、派閥の事務総長経験者。安倍派において実務を取り仕切っていたことから、キックバックの内情についても詳しいとみられている。だが、同じく事務総長経験者でありながら、下村氏の名前は「関係者