大阪地検特捜部が11日に強制捜査に乗り出した「開運商法」業者の法人税法違反容疑事件。東日本大震災後の社会的不安を背景に広がったビジネスをめぐっては、国民生活センターにも相談が相次いでいた。特捜部は国税当局と協力し、資金の流れや使途についても解明を進めるとみられる。 「望んだ願望・妄想が3日で全て叶(かな)う!」。2012年11月、アドラインに業務停止命令を出した消費者庁によると、同社など3社は「流気幸珠(りゅうきこうじゅ)」と名付けたブレスレット(1万円)の誇大広告を雑誌などに掲載して売っていた。10年12月からの約2年間で、約4千人がこのブレスレットを購入したとみられている。 3社は多くの客に「ブレスレットをつけてからおおむね3日後に宝くじを購入すると、当たる」と説明。「当選しなかった」と連絡してきた人に「みんな当たるのにおかしい。無料鑑定するので、携帯電話であなたの写真を送ってほしい」