宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」は、ほのぼのファンタジーのようで実はかなりしっかりした「演奏家の成長物語」ではないかと最近思った。 …… 「セロ弾きのゴーシュ」を子供が演劇でやるというので、練習してます。親もこれを期に原作を読み返したりしています。 宮沢賢治 セロ弾きのゴーシュ - 青空文庫 (以下、引用はすべてここから。話の筋に触れる部分がありますので、ネタバレが気になる方はご注意ください) あらすじ: 町の映画館付きの楽団「金星音楽団」が演奏会に向けて練習しているが、セロ(チェロ)担当のゴーシュは下手くそで楽長から怒鳴られてばかり。家に帰って夜中に一人で練習していると動物たちがやってきて曲を聴かせろだの一緒に合奏してくれだの言う。最初は怒っていたゴーシュもやがて一緒にやるようになり、動物たちのおかげでめきめき腕を上げて演奏会本番では見事に弾きこなし、仲間からも認められたのでした。おしまい