昨今、テレワークが定着する中、こんな生活を日々、送っているビジネスパーソンも多いのではなかろうか。 だが、Zoomが中国人の「発明」だということはご存じだろうか? Zoomには、一人の中国人のサクセスストーリーが秘められている。 シリコンバレーに赴くも英語下手で米国企業に採用されず Zoomの創始者は、袁征(ユエン・ジェン)という中国人である。1970年、山東省の泰安市に生まれた。父親は、一介の鉱山の技術士。地元の山東鉱業学院(現在の山東科技大学)を卒業し、そこで修士号まで取った。 袁征は大学時代に、遠距離恋愛をしていた。昔の中国は交通が不便だったため、夏休みと冬休みにしか彼女と会えない。そこで「まるで彼女と一つ屋根の下にいるような通話はできないものか」と空想する日々だったという。その彼女とは後に結婚する。 1994年、袁征は日本へ出張した際、たまたまマイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏の