千葉市美術館は16日~6月16日、展示会「仏像半島—房総の美しき仏たち—」を開催する。 房総半島の仏像、約150体を一堂に展示 同館が位置する房総の地に仏教文化が及んだのは7世紀後半といわれ、以来、豊かな大地と海とを背景に多くの寺院が建立され、多彩な造形活動が展開されてきたという。同展は、近年見いだされた諸仏や最新の研究成果を視野に入れ、改めて房総の仏教文化の本質を探ろうとするもの。 今回展示されるのは、房総半島各地から集められた仏像約150体。関東の白鳳仏としてきわめて重要な龍角寺の薬師如来坐像に始まり、平安前期の森厳な作例を経て、定朝様や鎌倉様式を受容してゆく流れを追う一方で、「七仏薬師と妙見菩薩」「房総の鋳造仏と上総鋳物師」といったこの地ならではのテーマも検証する。また造立当初の雰囲気を再現すべく、小松寺や東明寺、真野寺の諸尊を群像として立体的に配置し、劇的な展示空間を体感できるとい