このレストラン、シェフやウエイター、皿洗いに掃除人まで、全員が受刑者である。とても刑務所内にあるとは思えないほど店構えもゴージャスで、出される料理は高級ヨーロッパ料理。高級食材をふんだんに使い、グルメな客も舌鼓をうつという。 ただしここで食べるにはそれなりの制限がある。食事できるのは18歳以上となっており、2日前から予約が必要となる。さらに入店時にはパスポートなどの身分証明書の提示が必要とされる上、携帯電話をはじめ、カメラや大型バッグ、ノートパソコン、鋭利なものはいずれも持ち込み禁止だ。 持参できる現金も80ドル(約8100円)以内と決まっており、食事代は小切手や事前に用意した明細票によって支払われる。さらに、来店者の指紋摂取や写真撮影、一連の身体検査や所持品検査まで行われる。飛行機に乗る前の搭乗検査のようなものだ。 また、刑務所の等級によってレストランの運営方法も異なってくる。ハイダウン